沼田市は群馬県内で最大のりんご産地です。沼田市観光協会のサイトには42のりんご園が並び、しかも園ごとに「もぎ取り」「車いす対応」「ペット同伴」の可否と開園日まで一覧になっています。
その42園を1件ずつ数えました。りんご狩り(もぎ取り)ができるのは34園で、残る8園は直売のみ。そして入園料は園によらず一律です。
- 入園料が一律である理由と、金額
- もぎ取りができない8園(直売のみ)
- 車いす対応24園・ペット同伴29園・予約の印がない19園の内訳
- 8月下旬から11月まで、品種が入れ替わる順番
- 園ごとの開園日と、9月中に開く12園
入園料は大人500円・子供400円。どの園でも同じです
沼田市観光協会が公表している入園料は大人(中学生以上)500円、子供(小学生まで)400円。園ごとの料金比較が要りません。
これは山梨のぶどう狩り(園ごとに1,000〜2,800円)や埼玉のぶどう狩り(1,000〜3,000円)とはまったく違う仕組みです。沼田では「どこが安いか」を調べる必要がありません。選ぶ基準は料金ではなく、品種・設備・予約の要否になります。
料金がそろっている産地は、関東ではここだけではありません。茨城の大子町も町として入園料の目安を示していて、選ぶ軸はやはり品種と地区になります。沼田と迷ったときは、両方で狩れる品種と時期を見比べてみてください。

持ち帰りの金額は品種と重さで変わります。沼田市観光協会は「売店がお休みの時もございます。ご来園の際は事前にご確認ください」と添えているので、電話を1本入れてから向かうのが確実です。
狩れる34園・直売だけの8園
42園すべてが直売をしていますが、もぎ取りに対応しているのは34園です。次の8園は直売のみと表示されています。
| 直売のみの園 | エリア | 駐車 |
|---|---|---|
| あすなろりんご園 | 池田 | 10台 |
| 高橋園 | 池田 | 20台 |
| 孝道りんご園 | 池田 | 15台 |
| いずみりんご園 | 池田 | 8台 |
| 味の左部りんご園 | 池田 | 30台 |
| 山田りんご園 | 横塚・久屋・白沢 | 10台 |
| 小笠原りんご園 | 横塚・久屋・白沢 | 10台 |
| 桑原農園 | 横塚・久屋・白沢 | 15台 |
りんご園はエリアで固まっており、池田エリアに22園、横塚・久屋・白沢エリアに14園、利根エリアと薄根・川田エリアに各3園です。もぎ取りが目的なら池田エリアが最も選択肢の多い場所になります。なお「高橋りんご園」は横塚・久屋・白沢エリアと利根エリアに1園ずつあり、住所も電話番号も別の園です。
開園日は園ごとに2か月以上ずれます
りんご園は一斉に開くわけではありません。早い園は8月下旬、遅い園は10月末で、同じ沼田市内で開園日が2か月以上ずれます。園別一覧には「利用状況」と「開園期間・定休日」の欄があるので、出かける日に開いている園だけを先に絞り込めます。2026年9月7日の時点で「開園しています」の印が付いていたのは、次の7園でした。
| 園名 | エリア | 開園日 | もぎ取り | 駐車台数 |
|---|---|---|---|---|
| 原田農園 | 横塚・久屋・白沢 | 8月22日〜 | 可 | 200台 |
| 香里園 | 池田 | 8月28日〜 | 可 | 20台 |
| いずみりんご園 | 池田 | 9月4日〜 | 直売のみ | 8台 |
| 田村りんご園 | 池田 | 9月5日〜 | 可 | 20台 |
| 山田りんご園 | 横塚・久屋・白沢 | 9月5日〜 | 直売のみ | 10台 |
| さかうえフルーツ農園 | 横塚・久屋・白沢 | 9月5日〜 | 可 | 10台 |
| 高橋りんご園 | 利根 | 9月5日〜 | 可 | 20台 |
このうちりんご狩りができるのは原田農園・香里園・田村りんご園・さかうえフルーツ農園・高橋りんご園(利根)の5園です。いずみりんご園と山田りんご園は直売だけなので、もぎ取りが目的なら外れます。200台の原田農園が8月下旬から動いているのは、大人数で行く人にはありがたい並びでしょう。
9月なかばを過ぎると選択肢は一気に増えます。9月中に開く予定の園が12あり、そのうち10園でもぎ取りができます。
| 開園予定 | 園名 | エリア | もぎ取り |
|---|---|---|---|
| 9月12日〜 | 増田りんご園 | 池田 | 可 |
| 9月12日〜 | 後藤りんご園 | 横塚・久屋・白沢 | 可 |
| 9月19日〜 | 羽鳥りんご園 | 池田 | 可 |
| 9月19日〜 | 染谷りんご園 | 横塚・久屋・白沢 | 可 |
| 9月19日〜 | 滝沢りんご園 | 横塚・久屋・白沢 | 可 |
| 9月19日〜 | 果樹園マンサーナ | 薄根・川田 | 可 |
| 9月20日〜 | あすなろりんご園 | 池田 | 直売のみ |
| 9月20日〜 | 松井農園 | 横塚・久屋・白沢 | 可 |
| 9月21日〜 | 高橋りんご園 | 横塚・久屋・白沢 | 可 |
| 9月23日〜 | 小林りんご園 | 利根 | 可 |
| 9月26日〜 | 果実庭 | 横塚・久屋・白沢 | 可 |
| 9月27日〜 | 桑原農園 | 横塚・久屋・白沢 | 直売のみ |
開園予定日は園ごとのページでも確かめられます。後藤りんご園のページには「9月12日オープン予定です」、小林りんご園には「9月23日オープン予定です」とありました(いずれも2026年9月7日確認)。予定日は天候で前後しますから、出かける朝に一覧をもう一度見るか、電話を1本入れておくと空振りを避けられます。
10月に入ると、こまち園(10月13日〜)や鶴亀りんご園(10月20日〜)のように、ふじやぐんま名月を待って遅く開く園が加わります。行く時期で会える園と品種が入れ替わるので、後半の品種カレンダーと見比べて日を決めてください。
車いす対応24園・ペット同伴29園
沼田市観光協会の一覧は、この2つを園ごとに明記しています。これは他の産地ではあまり見ない情報です。もぎ取りができる34園に絞った内訳を出します。
| 条件 | もぎ取り34園のうち |
|---|---|
| 車いす対応 | 24園 |
| ペット同伴 | 29園 |
| 事前予約が不要 | 19園 |
| 地方発送に対応 | —(42園中36園) |
ペットを連れて行ける園が29あるのは、りんご産地としてかなり多い数です。地面が平らで見通しのよい低木の園(わい化栽培)が多いことが背景にあると考えられます。
予約については、もぎ取りができる34園のうち15園が「事前予約」に印を付けています。裏返せば19園は印がありません。こまち園・鶴亀りんご園・峠の小野りんご園・あっちゃんりんご園・中澤りんご園・塩野りんご園・かねますりんご園・阿部りんご園・染谷りんご園・滝沢りんご園・後藤りんご園・果実庭・高橋りんご園(横塚・久屋・白沢と利根の2園)・小淵りんご園・一本松観光りんご園・関口りんご園・精芳園・果樹園マンサーナです。ただし予約の印と開園状況は別の欄なので、行く日に開いているかは前の章の表で確かめてください。
駐車場が広い園
| 園名 | エリア | 駐車台数 |
|---|---|---|
| 原田農園 | 横塚・久屋・白沢 | 200台 |
| 真田りんご園 | 池田 | 50台 |
| 松井農園 | 横塚・久屋・白沢 | 40台 |
| こまち園/後藤りんご園/果実庭 | 池田/横塚・久屋・白沢 | 各30台 |
| 香里園・阿部りんご園・田村りんご園・峠の小野りんご園ほか | 池田ほか | 各20台 |
原田農園の200台は突出しています。次が真田りんご園の50台なので、4倍の差です。多くの園は8〜20台なので、週末の昼前に着くと停められない可能性があります。
8月下旬から11月まで、品種が入れ替わります
沼田市観光協会は14品種の食べ頃を公表しています。りんご狩りは「秋のもの」と思われがちですが、沼田では8月下旬に始まります。
| 時期 | 品種 | 特徴 |
|---|---|---|
| 8月下旬〜 | おぜの紅・つがる | おぜの紅は沼田生まれの早生種 |
| 9月中旬〜 | あかぎ・秋映・紅玉・ジョナゴールド | あかぎも沼田生まれ。紅玉は酸味が持ち味 |
| 10月上旬〜 | 清明 | 糖度14度程度で蜜が入る |
| 10月中旬〜 | 紅鶴・陽光・シナノゴールド | 紅鶴は群馬県育成の新品種(令和2年度から) |
| 10月下旬〜 | 新世界・スリムレッド | どちらも「ふじ」と「あかぎ」の系統 |
| 11月上旬〜 | ぐんま名月・ふじ | ぐんま名月は黄緑色で酸味が少ない |
沼田生まれの品種が5つあります
沼田のりんごで見逃せないのは「市内の中山間地園芸研究センターで生まれた品種」が並んでいることです。沼田市観光協会の説明から拾うと、次の5品種が該当します。
- おぜの紅——果樹研究所と共同で育種した早生品種。8月下旬〜9月上旬に成熟
- あかぎ——やや小粒だが日持ちがよく、さっぱりした味
- 陽光——自然交雑実生から育成。生産量が限られるため一般流通には出回らず贈答用
- スリムレッド——「ふじ」に「あかぎ」を交雑。甘味が強く食味濃厚
- ぐんま名月——「ふじ」と「あかぎ」を交配。黄緑色で酸味が少なく甘みが強い
さらに紅鶴は群馬県が育成した新品種で、令和2年度から収穫・販売が始まり、名前は上毛カルタに由来します。
とくに陽光は「一般流通には出回らない」と明記されている品種です。産地に行かないと食べられないりんご、ということになります。陽光を扱う園は多く、42園中40園が陽光を掲げています。
主要5品種がそろう18園
一覧表には品種欄が「おぜの紅・紅鶴・陽光・ぐんま名月・ふじ・その他」の6つあります。もぎ取りができて、かつ最初の5品種すべてに印がある園は18園でした。
香里園・峠の小野りんご園・増田りんご園・真田りんご園・生方りんご園・ゆかり園・斎藤りんご園・あっちゃんりんご園・塩野りんご園・田村りんご園・染谷りんご園・滝沢りんご園・後藤りんご園・松永わい化りんご園・さかうえフルーツ農園・フルーツ園池田・高橋りんご園(利根)・一本松観光りんご園です。
8月下旬から11月まで、同じ園に通えば品種の移り変わりを追えるということでもあります。
よくある質問
- Q沼田のりんご狩りはいくらですか?
- A
入園料は大人(中学生以上)500円、子供(小学生まで)400円です。沼田市観光協会が公表しており、園による違いはありません。持ち帰る分の金額は品種と重さで変わるため、行く園に確認してください(2026年9月7日時点)。
- Qりんご狩りができるのは何園ですか?
- A
34園です。沼田市観光協会に掲載されている42園のうち、「もぎ取り」に印があるのが34園で、残る8園(あすなろりんご園・高橋園・孝道りんご園・いずみりんご園・味の左部りんご園・山田りんご園・小笠原りんご園・桑原農園)は直売のみです。以前は後藤りんご園と小林りんご園も直売のみでしたが、2026年9月7日の一覧では両園とも「もぎ取り」に印が付いています。
- Q予約は必要ですか?
- A
園によって違います。もぎ取りができる34園のうち、「事前予約」に印があるのは15園で、19園は印がありません。こまち園・鶴亀りんご園・峠の小野りんご園・あっちゃんりんご園・中澤りんご園・塩野りんご園・かねますりんご園・阿部りんご園・染谷りんご園・滝沢りんご園・後藤りんご園・果実庭・高橋りんご園・小淵りんご園・一本松観光りんご園・関口りんご園・精芳園・果樹園マンサーナが該当します(高橋りんご園は同名で別の2園です)。ただし売店が休みの日もあるため、電話での確認が確実です。
- Qペットや車いすで行けますか?
- A
沼田市観光協会の一覧には園ごとに「車いす対応」「ペット同伴」の欄があります。もぎ取りができる34園のうち、車いす対応が24園、ペット同伴が29園です。産地としてはかなり多い数で、こまち園・香里園・鶴亀りんご園・峠の小野りんご園・真田りんご園・原田農園・果実庭など22園が両方に対応しています。
- Qいつ行くとどの品種が狩れますか?
- A
沼田市観光協会の公表値では、8月下旬におぜの紅とつがる、9月中旬にあかぎ・秋映・紅玉・ジョナゴールド、10月上旬に清明、10月中旬に紅鶴・陽光・シナノゴールド、10月下旬に新世界・スリムレッド、11月上旬にぐんま名月とふじが食べ頃になります。全部で14品種です。
まとめ
- 料金の比較は不要——入園料は一律500円/400円
- もぎ取り → 42園中34園。8園は直売のみ
- 行く日に開いているか → 開園日は8月下旬〜10月末までばらける
- 大人数・バス → 原田農園(200台)
- 予約せずに → 19園が予約の印なし
- 産地でしか会えない品種 → 陽光(一般流通に出回らない)
料金がそろっている産地では、選ぶ軸が「安さ」から「条件」に変わります。沼田はその条件が公式に一覧化されている珍しい産地です。まず行く日に開いている園まで絞り、そのうえで品種・車いす・ペット・予約の4点から園を選んでください。
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