フルーツ狩りの情報でいちばん見つけにくいのが、車いすやベビーカーで入れるか、犬を連れて行けるかです。多くの農園はそこまで書いていません。
ところが園ごとに「車いす対応」「ペット同伴」を○×で公開している産地があります。群馬県沼田市です。ここを軸に、当サイトが調べた各産地の情報を集めました。
- 果物ごとに、車いす対応の園がどれだけあるか
- ペット同伴ができる園と、その条件
- 両方に対応している園の実名
- ブルーベリーだけ対応園が少ない理由
果物によって、対応の割合がまるで違います
沼田市観光協会の品目別一覧から、もぎ取りができる園に絞って集計しました。
| 果物 | もぎ取り可 | 車いす対応 | ペット同伴 |
|---|---|---|---|
| りんご | 33園 | 24園(73%) | 28園(85%) |
| さくらんぼ | 21園 | 14園(67%) | 16園(76%) |
| ぶどう | 17園 | 13園(76%) | 11園(65%) |
| もも・プルーン | 6園 | 3園(50%) | 4園(67%) |
| ブルーベリー | 11園 | 2園(18%) | 4園(36%) |
りんごとさくらんぼは対応園が多く、ブルーベリーは極端に少ない。りんごは車いす73%・ペット85%に対して、ブルーベリーは18%・36%です。
りんごは低木に仕立てる「わい化栽培」が広がっていて、園内が平らで見通しがよいことが背景にあると考えられます。ブルーベリーは畑の畝(うね)を歩く形が多く、条件が違います。
車いすとペットの両方に対応している園
家族で行くとき、この2つが両方そろっている園はありがたい存在です。沼田ではりんごだけで22園ありました。
| 果物 | 両方に印がある園 |
|---|---|
| りんご | 22園(こまち園・香里園・鶴亀りんご園・峠の小野りんご園・真田りんご園・生方りんご園・あっちゃんりんご園・羽鳥りんご園ほか) |
| さくらんぼ | 8園(さくらんぼの斉藤園・こまち園・さくらんぼ山田園・高橋園・つのだ農園・鶴亀さくらんぼ園・峰川さくらんぼ園・humming bird) |
| ぶどう | 7園(大河原ぶどう園・青木ぶどう園・みきぶどう園・ぶどうや・あべ・マルエぶどう園・まつみぶどう・りんご園・グレープまつい) |
| もも・プルーン | 2園(原田農園・さかうえフルーツ農園) |
| ブルーベリー | 0園 |
こまち園と鶴亀りんご園(鶴亀さくらんぼ園)は、りんごとさくらんぼの両方で「車いす・ペットとも○」。時期を変えて2回訪れることができます。
一方でブルーベリーは両方そろう園がゼロでした。車いす対応が2園(原田農園・小林りんご園)、ペット同伴が4園(おおしまブルーベリーファーム・田村りんご園・香里園・石田農園)で、重なりません。
ペットは「条件つき」のことがあります
千葉県松戸市の野口農園は、公式サイトでこう案内しています。「梨狩り体験時、ペット同伴にて入場可(種類問わず当園敷地内ではペットカート乗車に限る)」。
つまりペットカートに乗せたままなら可で、抱っこや地面を歩かせるのは対象外です。カートを持っていない場合は同伴できません。
果樹園は食べ物を扱う場所なので、「ペット可」の中身は園ごとに違います。リードのみでよいのか、カートが要るのか、園の入口まではよいのか——予約や問い合わせのときに具体的に聞いてください。
松戸のむつみ石井梨園も「車いす可」と記載があり、休憩所での食事もできます。埼玉・飯能の保谷農園は、いちご狩りについて「車椅子やベビーカーでもお楽しみ頂けるように栽培ハウスはバリアフリーとなっています」と明記しています(多段式の高設栽培)。
高設栽培のいちご園は入りやすい
いちご狩りには「高設栽培」という方式があります。地面ではなく腰の高さの棚でいちごを育てるもので、かがまずに摘める=車いすやベビーカーでも通りやすいという利点があります。
- 保谷農園(埼玉・飯能)——「栽培ハウスはバリアフリー」と明記。あきひめ・とちおとめ・かおりの・やよいひめの4品種
- 宇都宮のいちご園(栃木)——当サイトが調べた2園はどちらも高設栽培でした
- 山武市の組合(千葉)——車椅子対応の園を★印で明示しています
「高設栽培」と書かれていたら、車いす・ベビーカーで入れる可能性が高いと考えてよさそうです。ただし通路の幅やハウスの入口に段差があるかは園ごとに違うので、確認は必要です。
トイレの情報がある産地
意外に見つからないのがトイレの情報です。当サイトが調べた範囲では、次の2つが明記していました。
- 千葉中央観光農園(千葉市若葉区)——千葉市公式に「バリアフリートイレあり」。駐車場は無料で大型バスも可。梨・ぶどう・栗・さつまいもを扱います
- 松戸の梨園(千葉)——松戸市観光協会が園ごとに「トイレ有…洋式2、和式1」のように数と種類まで公表しています
松戸の11園(もぎ取り可)を見ると、洋式トイレがあるのは高愛梨園(洋2)・高源園(洋1)・高松園(洋1)・高代園(洋2)・むつみ石井梨園(洋3)・野口農園(洋1)。高徳園・長吉園・高佐園・平左エ門園は和式のみで、ヤマト印梨園はトイレの記載がありません。
小さな子ども連れや、和式がつらい人には見逃せない差になります。
駐車場の広さも判断材料になります
車いすで行く場合、駐車場から園までの距離と、乗り降りのスペースが問題になります。台数が多い園はそのぶん余裕があると考えられます。
| 園名 | 産地 | 駐車 | 車いす/ペット |
|---|---|---|---|
| 原田農園 | 群馬・沼田 | 200台 | 車いす○(りんご・ぶどう・もも・ブルーベリー) |
| 真田りんご園 | 群馬・沼田 | 50台 | 両方○ |
| 果実庭/松井農園 | 群馬・沼田 | 各40台 | 両方○(さくらんぼ) |
| 高代園 | 千葉・松戸 | 25台+大型5 | 洋式トイレ2・団体100人(平日) |
| 千葉中央観光農園 | 千葉市 | 無料・大型可 | バリアフリートイレ |
原田農園(沼田)の200台は当サイトが調べたなかで最大です。同園はさくらんぼ・ブルーベリー・もも・ぶどう・りんご・いちごの6品目すべての一覧に名前があり、車いす対応の印も複数の品目で付いています。
よくある質問
- Q車いすで入れるフルーツ狩りはありますか?
- A
あります。群馬県沼田市は園ごとに「車いす対応」を公開しており、もぎ取りができる園のうちりんごが33園中24園、さくらんぼが21園中14園、ぶどうが17園中13園で対応しています。いちご狩りでは高設栽培(腰の高さの棚)の園が入りやすく、埼玉・飯能の保谷農園は「栽培ハウスはバリアフリー」と明記しています。
- Q犬を連れて行けるフルーツ狩りはありますか?
- A
あります。沼田ではもぎ取りができる園のうち、りんごが33園中28園(85%)、さくらんぼが21園中16園、ぶどうが17園中11園で「ペット同伴」の印があります。ただし条件つきのことがあり、千葉県松戸市の野口農園は「種類問わず当園敷地内ではペットカート乗車に限る」と明記しています。抱っこや地面を歩かせるのは対象外です。
- Q車いすとペットの両方に対応した園は?
- A
沼田のりんご狩りで22園、さくらんぼ狩りで8園、ぶどう狩りで7園あります。こまち園と鶴亀りんご園(鶴亀さくらんぼ園)はりんごとさくらんぼの両方で車いす・ペットとも印があり、時期を変えて2回訪れられます。一方でブルーベリーは両方そろう園がゼロでした。
- Qベビーカーでも大丈夫ですか?
- A
いちご狩りの高設栽培の園なら通りやすいはずです。埼玉・飯能の保谷農園は「車椅子やベビーカーでもお楽しみ頂けるように栽培ハウスはバリアフリーとなっています」と明記しています。ただし通路の幅やハウス入口の段差は園ごとに違うため、事前の確認をおすすめします。車いす対応の印がある園はベビーカーでも通れる可能性が高いと考えられます。
- Qトイレの情報はどこで調べられますか?
- A
松戸市観光協会は梨園ごとに「洋式2基」「和式1基」のように数と種類を公表しています。もぎ取りができる11園のうち和式のみは高徳園・長吉園・高佐園・平左エ門園の4園で、ヤマト印梨園は記載がありません。千葉市の千葉中央観光農園は千葉市公式に「バリアフリートイレあり」と記載があります。ここまで書いている産地は多くないため、原則は電話で確認してください。
まとめ
- 車いす → りんご狩り(沼田は73%が対応)・高設栽培のいちご園
- 犬と一緒 → りんご狩り(沼田は85%)。ただし条件を要確認
- 両方 → 沼田のりんご22園・さくらんぼ8園
- バリアフリートイレ → 千葉中央観光農園(千葉市)
- 避けたい → ブルーベリー(沼田は車いす18%・両方0園)
この情報を公開している産地は多くありません。載っていない=対応していない、ではないので、行きたい園が決まっているなら直接聞くのがいちばん確実です。そのとき「車いすで畑まで入れますか」「トイレは洋式ですか」「犬はカートが要りますか」と具体的に尋ねると話が早く進みます。
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