りんご狩りは秋のものだと思われがちですが、実際には8月初旬から12月下旬まで続きます。4か月以上——ぶどう狩りより長いシーズンです。
これだけ長いのは、りんごに極早生種から最晩生種まであり、品種が次々に入れ替わっていくからです。逆にいえば行く月によって狩れる品種がまったく違います。「サンふじを食べたい」と思って9月に行っても、サンふじは実っていません。
- りんご狩りのシーズンは8月初旬〜12月下旬
- 極早生・早生・中生・晩生・最晩生の5分類と時期
- サンふじ・シナノスイートなど、狙いの品種から月を決める方法
- 園ごとの開園時期も1か月以上ちがうこと
りんご狩りは8月初旬から12月下旬まで
小諸市の松井農園には、期間の案内が2つあります。りんご狩りのページは「8月中旬から12月上旬はりんご狩りシーズン」、トップページは今年は8月初旬に始まり、12月中旬頃まで無休で営業する予定。成育が例年より10日ほど早いためで、8月前半に行くならトップページで開始日を確かめてください。同園は30種類以上のりんごを育てており、品種と月の対応表も公開しています。これを読み解くと、シーズンの構造がはっきり見えます。なお長野市の信州りんごの成田園は公式サイトで営業期間を9月中旬〜12月下旬としており、シーズンの終わりは園によってさらに遅くなります。
| 分類 | 主な品種 | 目安の時期 |
|---|---|---|
| 極早生種 | 祝・シナノリップ・紅将軍・夏あかり・シナノレッド・リスロッテスマイル | 8月〜 |
| 早生種 | ローズハスク・あかね・さんさ・サンつがる | 8月〜9月 |
| 中生種 | シナノドルチェ・シナノピッコロ・シナノプッチ・秋映・アルプス乙女・紅玉・トキ・シナノスイート | 9月〜11月 |
| 晩生種 | 新世界・ぐんま名月・王林・あいかの香り・シナノホッペ・グラニュースミス・高徳・はるか・青林 | 10月〜11月 |
| 最晩生種 | シナノゴールド・サンふじ | 10月〜翌2月 |
名前に「シナノ」が付く品種が目立ちます。これらは長野県が育成したオリジナル品種です。シナノスイート、シナノゴールド、シナノドルチェ、シナノリップ——スーパーで見かけるものもありますが、畑でもいで食べる機会は長野に来ないとなかなかありません。
りんごでいちばん知られているふじ(袋をかけずに育てたものがサンふじ)は最晩生種です。松井農園のカレンダーでは10月から翌2月まで。9月に行ってもサンふじは狩れません。夏休みに行くなら極早生・早生種、サンふじ目当てなら10月下旬以降——狙いによって行く月を変える必要があります。
月から決める|その月に狩れる品種
| 行く月 | 狩れる分類 | 代表的な品種 |
|---|---|---|
| 8月 | 極早生種・早生種 | 祝・シナノリップ・夏あかり・さんさ |
| 9月 | 早生種・中生種 | サンつがる・シナノドルチェ・秋映 |
| 10月 | 中生種・晩生種・最晩生種 | シナノスイート・紅玉・王林・シナノゴールド・サンふじ |
| 11月 | 中生種・晩生種・最晩生種 | トキ・ぐんま名月・あいかの香り・サンふじ |
| 12月上旬 | 最晩生種 | サンふじ・シナノゴールド |
いちばん選択肢が広いのは10月です。中生種・晩生種・最晩生種が重なり、シナノスイートも王林もサンふじも候補に入ります。逆に8月は極早生種だけと絞られます。
品種から決める|狙いのりんごが狩れる月
| 狙いの品種 | 行く月 |
|---|---|
| サンふじ | 10月〜(松井農園のカレンダーでは翌2月まで) |
| シナノゴールド | 10月〜 |
| シナノスイート | 9月〜11月 |
| 秋映 | 9月〜11月 |
| 紅玉 | 9月〜11月 |
| 王林 | 10月〜11月 |
| ぐんま名月 | 10月〜11月 |
| サンつがる | 8月〜9月 |
| シナノリップ | 8月〜 |
この表は松井農園1園のカレンダーにもとづくものです。同じ品種でも園や畑の場所によって食べ頃はずれます。狙いの品種がある場合は、この表で見当をつけたうえで、予約時に「その日に何が狩れるか」を園に確認してください。
産地が変われば、同じ品種でも食べ頃はずれます。関東で狩るなら、茨城のりんご園が品種ごとにいつ食べ頃を迎えるかをまとめた記事が、行く日を決める助けになります。

園ごとの開園時期も1か月以上ちがいます
品種の時期とは別に、園そのものがいつ開くかも確認が必要です。長野の5園で比べると、開始時期が1か月以上ばらついています。
| 農園名 | 所在地 | りんご狩りの期間 | 料金のタイプ |
|---|---|---|---|
| 松井農園 | 小諸市 | 今年は8月初旬〜12月中旬頃 | 入園+食べ比べ+資料館(1,200円) |
| 山とりんご | 北安曇郡松川村 | 8月下旬〜11月下旬 | もぎ取り |
| 信州りんごの成田園 | 長野市赤沼 | 9月中旬〜12月下旬 | 入園500円+持ち帰りは1kg 600円 |
| マルダイ大場農園 | 下伊那郡松川町 | くだものカレンダー参照 | 90分の食べ放題(900円) |
| 福文農園 | 飯田市龍江 | 2026年は9月26日〜11月23日 | 入園+食べ放題750円(2時間以内) |
8月に行きたいなら、選べる園は限られます。松井農園(今年は8月初旬〜)と山とりんご(8月下旬〜)が候補で、信州りんごの成田園は9月中旬、福文農園は2026年9月26日〜11月23日です。「8月にりんご狩り」は成立しますが、園を選ばないと空振りします。
ぶどう狩りは時間制の食べ放題が主流ですが、りんご狩りは園ごとに料金の考え方がまるで違います。マルダイ大場農園は90分の園内食べ放題(大人900円)、松井農園は入園+食べ比べ+資料館で1,200円、福文農園は入園750円で2時間以内の食べ放題、信州りんごの成田園は入園500円+持ち帰りが1kg 600円の量り売り。同じ「りんご狩り」でも、払う金額と持ち帰れる量が変わります。詳しくは長野のりんご狩りおすすめ5選にまとめています。
りんご狩りの時期に関するよくある質問
- Qりんご狩りは何月から何月までですか?
- A
小諸市の松井農園は、りんご狩りのページで「8月中旬から12月上旬はりんご狩りシーズン」と案内し、トップページでは今年のりんご狩りを8月初旬から12月中旬頃までとしています。極早生種から最晩生種まで品種を組み合わせることで、4か月以上のシーズンになります。ただし園によって開園時期は異なり、9月中旬や9月下旬に開く園もあります。
- Qサンふじが狩れるのはいつですか?
- A
松井農園の品種カレンダーでは、サンふじは最晩生種で10月から翌2月までです。9月にりんご狩りに行ってもサンふじは狩れません。同じ最晩生種のシナノゴールドも10月からです。サンふじが目的なら、10月下旬以降に行く前提で計画してください。
- Q8月でもりんご狩りはできますか?
- A
できます。松井農園は今年8月初旬から、山とりんご(北安曇郡松川村)は8月下旬からりんご狩りを行っています。ただし8月に狩れるのは祝・シナノリップ・夏あかりなどの極早生種と、さんさなどの早生種です。信州りんごの成田園(9月中旬〜)のように9月に開く園もあるため、8月に行く場合は園の開園時期を先に確認してください。
- Qいちばん品種が多い月はいつですか?
- A
松井農園のカレンダーでは10月です。中生種(シナノスイート・秋映・紅玉・トキなど)、晩生種(王林・ぐんま名月・あいかの香りなど)、最晩生種(サンふじ・シナノゴールド)が重なります。11月も晩生種と最晩生種が残るため選択肢は多く、10月〜11月がりんご狩りの本番といえます。
- Q「シナノ」がつく品種は何ですか?
- A
長野県が育成したオリジナル品種です。松井農園のカレンダーには、シナノリップ(極早生種)、シナノドルチェ・シナノピッコロ・シナノプッチ・シナノスイート(中生種)、シナノホッペ(晩生種)、シナノゴールド(最晩生種)が並びます。時期を選べば長野のりんご狩りでひととおり狙えます。
まとめ|「いつ行くか」は狙いの品種で決まる
- シーズン全体 → 今年は8月初旬〜12月中旬頃(松井農園の案内)
- サンふじ・シナノゴールド → 10月〜
- シナノスイート・秋映・紅玉 → 9月〜11月
- 夏休みに行く → 8月の極早生種(園は松井農園・山とりんご)
- 選択肢がいちばん多い月 → 10月
りんご狩りは「秋にどこかへ行く」ではなく「この品種を食べに、この月に行く」と決めたほうが満足度が上がります。行く月が決まったら、その月に開いている園を選んでください。
あわせて読みたい












