りんご狩りは秋のもの、と思われがちです。ところが長野の農園を調べていくと、8月中旬にはもう始まっている園があります。逆に、9月下旬まで開かない園もあります。同じ「長野のりんご狩り」でも、開園時期が1か月以上違うのです。
フルーツ狩りナビ編集部が、農園の公式サイトでりんご狩りを実施していると確認できた長野県内の5園を、開園の早い順にまとめました。料金の考え方が園によってまったく違うので、そこも並べています。
- 長野のりんご狩りが8月中旬から始まる園があること
- 「食べ放題」「もぎ取り+量り売り」「入園料+食べ比べ」の3タイプと料金差
- 5園の期間・料金・所在地
- 品種が8月から12月まで入れ替わっていく流れ
長野のりんご狩りは8月中旬から12月下旬まで
小諸市の松井農園には、期間の案内が2つあります。りんご狩りのページ(サーバーが返す最終更新2026年3月21日)は「8月中旬から12月上旬はりんご狩りシーズン」、トップページの今季の案内(同2026年9月21日)は12月中旬頃まで無休で9時から17時まで営業する予定と、同じサイトの中で終わりの時期が分かれています。トップページは成育を「例年より10日ほど、昨年より1週間ほど早くなっております」とも書いているので、8月から9月前半に行くなら、その日に狩れる品種をトップページで見てから出かけると確実です。りんごには極早生種から最晩生種まであり、品種を組み合わせると4か月以上続きます。なお長野市の信州りんごの成田園は公式サイトで営業期間を9月中旬〜12月下旬としており、シーズンの終わりは園によってさらに遅くなります。
同園は30種類以上のりんごを育てており、公式サイトに品種と月の対応表が出ています。読み取ると、こう並びます。
| 分類 | 主な品種 | 目安の時期 |
|---|---|---|
| 極早生種 | 祝・シナノリップ・紅将軍・夏あかり・シナノレッド・リスロッテスマイル | 8月〜 |
| 早生種 | ローズハスク・あかね・さんさ・サンつがる | 8月〜9月 |
| 中生種 | シナノドルチェ・シナノピッコロ・シナノプッチ・秋映・アルプス乙女・紅玉・トキ・シナノスイート | 9月〜11月 |
| 晩生種 | 新世界・ぐんま名月・王林・あいかの香り・シナノホッペ・グラニュースミス・高徳・はるか・青林 | 10月〜11月 |
| 最晩生種 | シナノゴールド・サンふじ | 10月〜翌2月 |
名前に「シナノ」が付く品種が多いのは、長野県が育成したオリジナル品種だからです。シナノスイート、シナノゴールド、シナノドルチェ、シナノリップ——これらは長野に来ないと畑で狩る機会が少ないりんごです。
りんごでいちばん知られている「ふじ」(袋をかけずに育てたものがサンふじ)は最晩生種です。松井農園のカレンダーでは10月から翌2月まで。9月に行ってもサンふじは狩れません。夏休みに行くなら極早生・早生種、サンふじ目当てなら10月下旬以降と、狙いで時期を変える必要があります。
長野のりんご狩り5選【一覧】
| 農園名 | 所在地 | りんご狩りの期間 | 料金のタイプ | 大人料金 |
|---|---|---|---|---|
| 松井農園 | 小諸市 | 8月中旬〜12月上旬 (トップページは12月中旬頃まで) | 入園+食べ比べ+資料館 | 1,200円 |
| 山とりんご | 北安曇郡松川村 | 9月初旬〜11月中旬 | もぎ取り | 1kg 800円〜(入園料込み) |
| 信州りんごの成田園 | 長野市赤沼 | 9月中旬〜12月下旬 | 入園+食べ放題(1時間)/持ち帰りは量り売り | 500円 |
| マルダイ大場農園 | 下伊那郡松川町 | くだものカレンダー参照 | 90分の食べ放題(個人) | 900円 |
| 福文農園 | 飯田市龍江 | 2026年は9月26日〜11月23日 | 入園+食べ放題(2時間以内) | 750円 |
料金の考え方が園によってまったく違います
りんご狩りは園ごとに考え方がばらばらです。時間を決めて園内で食べ放題にするタイプでも、制限時間は1時間・90分・2時間以内と園ごとに分かれます。松井農園は品種の食べ比べを料金に含め、山とりんごはもぎ取りそのものを軸にしているので、時間の長さだけでは並べて比べられません。同じ「りんご狩り」でも、払う金額と持ち帰れる量がまるで違います。
1. 食べ放題タイプ|マルダイ大場農園(松川町)90分900円
いちばん分かりやすいのがこの形です。りんご狩りは90分の園内食べ放題で、大人(中学生以上)900円・小人(小学生以下)600円・3才未満無料(個人料金・税込)。15名以上の団体は40分の食べ放題になり、大人700円・小人400円です。
同園は梨・ぶどう・プルーンも扱っており、セット料金があるのが特徴です。梨+りんごが大人1,900円、ぶどう+りんごが大人3,300円、ぶどう+梨+りんごが大人4,000円。1回の訪問で3種類の果物狩りができるのは、ほかの園にない強みです。
公式サイトに「くだもの狩りは予約制とさせて頂きます(ご予約がない場合は入場をお断りさせて頂く場合がございます)」と明記されています。持ち帰りは別料金で、目方での精算です。中央自動車道の松川インターから2分という立地なので、ドライブの途中に寄る場合も事前予約を忘れないでください。
所在地:長野県下伊那郡松川町/電話:0265-36-3238(受付8:30〜17:00)/シーズン中無休・営業8:30ごろ〜17:00ごろ
2. 入園+食べ比べタイプ|松井農園(小諸市)1,200円
公式サイトの料金は「入園+食べ比べ+りんご資料館」で1,200円(小学生以上)。3〜5歳(幼稚園・保育園)と障がい者の方は100円引き、3歳未満は無料、20名以上の団体も100円引きです。
この園の売りは品種の多さです。公式サイトによると30種類以上のりんごと約2,000本以上の木があり、一度におよそ500人が楽しめる規模。「食べ比べ」が料金に含まれているのは、それだけの品種が同時期に実っているからです。
もぎ取ったりんごを持ち帰る場合は別料金で、1玉600円・2玉1,200円・3玉1,800円、または量り売り1kg 1,100円(税込)。開園85年の歴史がある農園です。20名以上の団体と貸切バスでなければ予約は要らないので、当日の天気を見てから出かけられます。
じゃらんnetにも松井農園のりんご狩りプランがあります。価格はお1人様1,100円からで、公式の入園料より100円低い設定です。この価格は持ち帰りの量り売りと同じ数字ですが、重さではなく人数にかかる料金です。中身の呼び方も、窓口によって分かれます。公式の料金表にある語が「食べ比べ」なのに対し、じゃらんnetはプラン名に「時間無制限・食べ放題!」と書いています。金額と呼び方の両方が申し込み先で変わるので、どちらから予約するかを決めてから条件を読むと、当日に戸惑いません。
所在地:長野県小諸市/電話:0267-22-0881(フリーダイヤル 0120-27-0881)
3. 1時間の食べ放題+持ち帰りは量り売りタイプ|信州りんごの成田園(長野市赤沼)500円
5園でもっとも入園料が安いのがこの園です。公式サイトによると入園料は大人1人500円(税込)で、入園から1時間。収穫したりんごは1kgあたり600円で購入する形です。
この1時間は園内の食べ放題で、入園料に含まれます。別料金になるのは持ち帰る分だけなので、園内で食べるだけなら入園料のほかに払うものはありません。
この入園料は、園に直接申し込む場合の金額です。じゃらんnetから予約するなら、同じ1時間の食べ放題が小学生以上お1人様600円からになります。重さで量る持ち帰り分ではなく、1人あたりにかかる料金です。同じ園でも窓口で1人分の金額が分かれるので、どこから申し込むかを決めてから人数分を計算すると迷いません。
公式サイトは立地をこう説明しています。「私たちのりんご園は北信濃・千曲川のほとり、通称アップルライン沿いにあります」。国道18号のアップルライン沿いで、りんご狩りの大きな看板が目印です。定番品種に加えて長野県オリジナルの品種も扱っています。
所在地:〒381-0001 長野県長野市赤沼2312-1
4. 山とりんご(北安曇郡松川村)|安曇野で9月初旬から
りんご狩りの受付期間は9月初旬〜11月中旬、受付時間は9時〜16時です。公式サイトには「自分の手でもぎとったりんごを丸かじり」とあり、もぎ取り方式です。農園と直売所は16:30まで開いていて、水曜定休。
安曇野エリアにあり、北アルプスの眺めとセットで楽しめる立地です。9月前半に長野へ行くなら、松川村まで足を延ばす候補になります。
所在地:長野県北安曇郡松川村川西3391-5/電話:050-3692-9339
同じ安曇野エリアでは、松川村のほかに安曇野市内でもりんご狩りができます。園ごとの場所と開園時期、料金をまとめた記事があるので、このあたりで日程を決めるなら合わせて読むと選びやすくなります。

5. 福文農園(飯田市龍江)|2026年は9月26日〜11月23日
2026年(令和8年度)のりんご狩りは9月26日(土)から11月23日までの予定です。5園のなかで開園日から最終日まで日付で示している唯一の園なので、旅程を先に組みたいときに合わせやすい農園です。入園料は大人・小学生750円、保育園・幼稚園児400円(税込)で、園内は食べ放題。滞在は2時間以内で、もぎ取ったりんごを持ち帰る分は量り売りになります。営業時間は平日9:00〜15:00、土日祝9:00〜16:00です。
特徴は「葉取らずりんご」。りんごは色づきをよくするために実の周りの葉を取るのが一般的ですが、葉を残したまま育てる方法です。公式サイトは「見た目より、美味しさを重視したりんご」と説明しています。予約は公式サイトのフォームから受け付けており、当日の来園直前でも申し込めます。公式サイトから予約すると割引になります(ほかの経由で予約した場合は対象外)。
所在地:〒399-2221 長野県飯田市龍江7397/電話:0265-27-3114
長野のりんご狩りに関するよくある質問
- Q長野のりんご狩りはいつからできますか?
- A
園によって1か月以上違います。小諸市の松井農園は、りんご狩りのページが「8月中旬から12月上旬はりんご狩りシーズン」、トップページの今季の案内が12月中旬頃まで無休で営業と、終わりの時期で2つの面が分かれています。松川村の山とりんごは9月初旬から、長野市の成田園は9月中旬から、飯田市の福文農園は2026年9月26日〜11月23日です。夏休みに行きたい場合は、開園の早い園を選んでください。
- Qりんご狩りは食べ放題ですか?
- A
園によります。マルダイ大場農園は90分の園内食べ放題で大人900円、福文農園は入園750円で2時間以内の食べ放題、成田園は入園500円に1時間の食べ放題が付き、持ち帰る分だけ1kg 600円の量り売りです。松井農園は入園+食べ比べ+資料館で1,200円と、考え方が異なります。食べられる時間の長さと持ち帰りの扱いが園ごとに違うので、予約前に料金の形を確認してください。
- Qサンふじはいつ狩れますか?
- A
10月以降です。松井農園の品種カレンダーでは、シナノゴールドとサンふじが最晩生種として10月から翌2月に位置づけられています。9月のりんご狩りでは、シナノドルチェ・秋映・紅玉・シナノスイートといった中生種が中心になります。
- Q「シナノ」が付く品種は何ですか?
- A
長野県が育成したオリジナル品種です。松井農園の品種カレンダーには、シナノリップ(極早生)、シナノドルチェ・シナノピッコロ・シナノプッチ・シナノスイート(中生)、シナノホッペ(晩生)、シナノゴールド(最晩生)が並んでいます。時期をずらせば複数のシナノ系を食べ比べられます。
- Q予約は必要ですか?
- A
園によって違います。マルダイ大場農園は「くだもの狩りは予約制とさせて頂きます。ご予約がない場合は入場をお断りさせて頂く場合がございます」と公式サイトに明記しています。松井農園は反対に、予約が必要なのは20名以上の団体と貸切バスで来る場合だけで、それ以外は予約なしで入れます。福文農園は予約フォームから当日の来園直前でも申し込め、公式サイトから予約すると割引になります。ただしマイカーで訪れる人向けの農園なので、10名以上やマイクロバスで行くなら事前に電話で相談してください。信州りんごの成田園は要予約で、予約の電話番号は026-296-9054です。山とりんごは公式サイトに予約の要否の記載がありませんが、じゃらんnetからなら日時を選んで予約できます。園に直接申し込むなら、出かける前に電話で確かめておきましょう。
まとめ|「いつ行くか」と「どう払うか」で選ぶ
- 夏休みに行きたい → 松井農園(8月中旬〜)
- 食べ放題がいい → マルダイ大場農園(90分・大人900円)
- いちばん安く食べ放題 → 成田園(入園500円・1時間)
- 品種を食べ比べたい → 松井農園(30種類以上)
- 果物狩りを3種類まとめて → マルダイ大場農園(ぶどう+梨+りんごで大人4,000円)
- サンふじを狙う → 10月下旬以降に
りんごは品種で味も食感もはっきり変わります。行く時期を決めてから園を選ぶほうが、狙いどおりのりんごに出会えます。開園日は年によって前後します。
あわせて読みたい
















