長野県須坂市は「フルーツパラダイス須坂」を掲げる産地です。信州須坂観光協会のサイトには、ぶどう・りんご・さくらんぼ・桃/ワッサー・ブルーベリー・プルーン/梨の6品目のページがあり、それぞれに農園が並んでいます。
その全ページを開いて数えたところ、掲載農園はのべ30軒あまり。うち「フルーツ狩り」ができると書かれているのは16園でした。残りは直売所です。
そして須坂にはここで生まれた品種が2つあります。
- 須坂で生まれた2品種(クイーンルージュ®・ワッサー)
- フルーツ狩りができる16園と、直売のみの園
- 料金が公表されている3園の実額
- ワッサー狩りができる唯一の園
クイーンルージュ®は須坂で育成されました
信州須坂観光協会の説明はこうです。「新品種の『クイーンルージュ』®は、『ユニコーン』と『シャインマスカット』を交配し、長野県須坂市で育成されました。甘みが強く種なしで皮ごと食べられる赤いぶどうです」。
シャインマスカットの血を引く赤いぶどうで、種なし・皮ごとという食べやすさをそのまま受け継いでいます。長野県のぶどうといえばナガノパープル(黒)とシャインマスカット(緑)が知られますが、クイーンルージュ®はその「赤」を埋める品種という位置づけです。
同協会が挙げる須坂のぶどうの品種はシャインマスカット・巨峰・デラウェア・スチューベン・ナイヤガラ・ナガノパープルなど。ナガノパープルとシャインマスカットが両方そろう産地です。
ワッサーは桃とネクタリンの交配種
もうひとつがワッサーです。同協会は「須坂市が誇る特産品『ワッサー』は、桃とネクタリンの交配から生まれたユニークな果物です。桃の甘さとネクタリンの爽やかな酸味が絶妙に調和し、他にはない濃厚な味わいが魅力。果肉がしっかりしており、食べ応えも抜群です」と説明しています。
桃・ワッサーのページに載る農園のうち、ワッサー狩りを明記しているのは「フルーツのみやがわ」(須坂市本郷町3640・026-245-6230)の1園だけです。しかも同園の記載には「忙しい時は対応できない場合もあります」という但し書きが付いています。
ワッサーを扱うほかの園(黒岩果樹園・かないさんちのまごころ農園など)は直売です。狩るなら1園、買うなら複数という構造になっています。
フルーツ狩りができる16園
| 農園 | 時期 | 狩れるもの | 電話 |
|---|---|---|---|
| フルーツのみやがわ | 6月〜12月 | りんご・ぶどう・さくらんぼ・ワッサー | 026-245-6230 |
| 宮川農園 | 6月、9月〜10月 | ぶどう(シャインマスカット)・りんご(ふじ)・さくらんぼ | 090-4463-2467 |
| マルロク﨤町遊覧園 | 8月〜12月 | ぶどう・りんご | 026-246-4619 |
| そりまち農園 | 8月〜12月 | ぶどう・りんご | 026-246-8550 |
| 中條フルーツ農場 | 9月〜11月 | ぶどう・りんご | 026-245-1955 |
| 岡沢果樹園 | 8月〜11月 | ぶどう・りんご | 026-245-1226 |
| 竹前農園 | 8月〜12月 | ぶどう・りんご | 026-246-2534 |
| 丸長観光ぶどう園 | 9月〜11月 | ぶどう・りんご | 026-246-8514 |
| やまとフルーツ農園 | 8月〜12月 | ぶどう・りんご | 026-246-8443 |
| 青木果樹園 | 9月〜11月 | ぶどう・りんご | 090-4057-9788 |
| 荒井農園 | 6月、9月〜10月 | りんご・ぶどう・さくらんぼ | 026-248-7744 |
| 黒岩果樹園 | 10月〜12月 | さくらんぼ・りんご | 026-245-5030 |
ぶどうとりんごの両方ができる園が多いのが須坂の特徴です。12園中9園が両方に対応しており、9月から11月は1か所で2種類狩れます。
なお自然農園冨岡は小布施町、畔上農園は高山村と、須坂市外の園も同協会のページに載っています。行き先を決めるときは所在地の確認が要ります。
料金が公表されているのは3園
| 農園 | 内容 | 大人 | 子ども |
|---|---|---|---|
| ブルーベリー農園「森の畑」 | 食べ放題・時間無制限 | 2,000円(中学生以上) | 小学生1,000円/幼児500円/3歳未満無料 |
| 畔上農園(高山村) | さくらんぼ・無制限 | 2,000円(中学生以上) | 11歳未満1,000円/未就学児無料 |
| そのさとブルーベリー農園 | 食べ放題 | 1,500円 | 5歳以上中学生まで800円/3歳以下無料 |
ブルーベリーの2園はどちらも食べ放題で、森の畑は時間無制限と明記しています。しかも同園は公式LINEの友だち登録で入園料が30%オフになります(2,000円→1,400円相当)。
ぶどう・りんごの農園は料金が出ていません。行き先を決めたら「入園料の有無」「食べ放題か量り売りか」「単価」の3点を電話で確かめてください。
時期で選ぶなら
| 時期 | 品目 | 備考 |
|---|---|---|
| 6月中旬〜8月中旬 | ブルーベリー | 食べ放題2園(1,500円/2,000円) |
| 6月9日〜6月下旬 | さくらんぼ | 畔上農園は期間が3週間ほど |
| 7月〜 | 桃・ネクタリン・ワッサー | 狩れるのは1園 |
| 8月〜10月 | ぶどう | もっとも園数が多い |
| 9月〜12月 | りんご | つがる(8月)〜ふじ(11月) |
同協会が挙げる須坂のりんごの品種はつがる・千秋・シナノスイート・秋映・シナノゴールド・陽光・ふじ。シナノスイート・シナノゴールド・秋映は長野県が育成した品種で、須坂ではこれらが並びます。
直売所も多い産地です
フルーツ狩りをしない園も、ほぼすべてが直売に対応しています。とくに次の2か所は営業時間が公表されており、狩りの前後に寄りやすい場所です。
- JAながの須高フルーツセンター「赤い屋根」直売所(須坂市大字小島590-2・026-248-5228)——10:00〜16:00、火曜定休。桃・ワッサーは8〜11月の期間限定
- アグリスAコープすこう店(須坂市小河原1080-1・026-248-8888)——月〜土9:30〜20:00/日9:00〜20:00と夜まで開いています
- 湯っ蔵んど 直売所・古城荘——どちらも通年営業でりんご・ぶどうを扱います
通年営業の直売所があるのは、フルーツ狩りのシーズンを外した時期に訪れる人にとって心強いところです。
よくある質問
- Qクイーンルージュとはどんなぶどうですか?
- A
信州須坂観光協会によると、「ユニコーン」と「シャインマスカット」を交配して長野県須坂市で育成された品種です。甘みが強く、種なしで皮ごと食べられる赤いぶどうとされています。ナガノパープル(黒)、シャインマスカット(緑)に対する「赤」の品種という位置づけです。
- Qワッサーはどこで狩れますか?
- A
フルーツのみやがわ(須坂市本郷町3640・026-245-6230)の1園です。同協会の記載には「ワッサー狩り(忙しい時は対応できない場合もあります)」とあるため、事前の連絡が必要です。ワッサーは桃とネクタリンの交配種で、須坂市の特産品です。ほかの園(黒岩果樹園・かないさんちのまごころ農園など)は直売です。
- Q須坂でフルーツ狩りができるのは何園ですか?
- A
16園です。信州須坂観光協会の6品目のページに載る農園のうち、「フルーツ狩り」「ぶどう狩り」等の記載があるものを数えました。ただしこの16園には小布施町の自然農園冨岡と高山村の畔上農園が含まれるため、須坂市内は14園です。掲載農園はのべ30軒あまりで、残りは直売所です(2026年8月4日確認)。
- Q料金はいくらですか?
- A
公表されているのは3園です。ブルーベリー農園「森の畑」が食べ放題・時間無制限で大人2,000円・小学生1,000円・幼児500円(公式LINE友だち登録で30%オフ)、そのさとブルーベリー農園が食べ放題で大人1,500円・5歳以上中学生まで800円、畔上農園(高山村)のさくらんぼが無制限で大人2,000円・11歳未満1,000円です。ぶどう・りんごの農園は料金の記載がありません。
- Qぶどうとりんごを1か所で狩れますか?
- A
できます。フルーツ狩りができる12の果樹園のうち9園がぶどうとりんごの両方に対応しています(マルロク﨤町遊覧園・そりまち農園・中條フルーツ農場・岡沢果樹園・竹前農園・丸長観光ぶどう園・やまとフルーツ農園・青木果樹園ほか)。9月から11月なら1か所で2種類狩れます。
まとめ
- ワッサーを狩る → フルーツのみやがわ(唯一・要連絡)
- ぶどうとりんごを両方 → 9園が対応。9〜11月
- 料金がわかる → ブルーベリー2園・さくらんぼ1園
- 時間無制限 → ブルーベリー農園「森の畑」(LINE登録で30%オフ)
- シーズン外 → 湯っ蔵んど・古城荘は通年営業
須坂は「その土地で生まれた品種を、その土地で狩れる」数少ない産地です。クイーンルージュ®もワッサーも、ここが原産地。品種名から産地を選ぶ、という行き方ができます。
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