ナガノパープルは、皮ごと食べられて種がない大粒の黒ぶどうです。巨峰の濃さとシャインマスカットの食べやすさを兼ねたような品種で、店頭では高値がつきます。これを畑でもぎ取って食べられる農園は、実はかなり限られています。
この記事では、2026年にナガノパープルを狩れる長野3園・山梨1園を、時期・量の決まり方・料金の順に比べました。受け入れが終わる時期には園によって2週間以上のひらきがあり、9月11日で終わった園もあれば、9月30日まで開いていた園もありました。ナガノパープル以外の大粒種で選ぶときに候補になる伊那市の1園も、あわせて取り上げています。
- ナガノパープルを狩れる4園(長野3・山梨1)の時期・量の決まり方・料金
- 同じ9月でも、受け入れが終わる日は園によって2週間以上ちがうこと
- 1房狩り・食べ放題・収穫済みと、量の決め方が園ごとに違うこと
- 長野県の品種なのに山梨でも狩れる理由
ナガノパープルとは|巨峰とリザマートから生まれた、皮ごと食べられる黒ぶどう
長野県果樹試験場の資料によると、ナガノパープルは種子親が巨峰、花粉親がリザマートで、平成16年に品種登録された3倍体無核品種です。成熟期は育成地である須坂市で9月上旬。同資料は果実の特徴をこう書いています。
果皮色は紫黒で果粉が多く、果粒は倒卵形、13~15g程度、果皮のはく皮は困難、果肉特性は崩壊性で、果肉はやや硬く、歯切れが良く、フォクシー香を有します。皮ごと食べられます。糖度は18~21%、酸含量は0.4~0.5g/100mL程度です。
長野県果樹試験場「ぶどうの品種育成」
育成したのは須坂市にある長野県果樹試験場です。須坂市の公式サイトは「巨峰に勝るとも劣らない糖度ながら、『さわやかな甘さ』が特徴」とし、収穫時期を9月上旬から9月下旬としています。
粒の重さ13〜15gは、巨峰(一般に12g前後)よりやや大きい水準です。皮ごと食べられて種がないので、口の中で皮や種を分ける手間がありません。子どもや年配の方と一緒でも扱いやすいのが、ぶどう狩りの現場での強みになります。
長野県の品種ですが、山梨でも狩れます
「ナガノ」と名前についているので長野限定と思われがちですが、そうではありません。長野県果樹試験場のページは、ナガノパープルについて「県内外において生産面積が拡大しています」と記載しています。
実際、この記事で紹介する4園のうち1園は、山梨県南アルプス市のくぬぎ観光農園です。山梨のぶどう狩りに行くついでにナガノパープルを狙う、という組み立てもできます。ただし2026年の受け入れは9月下旬で終わったので、狙うなら来季です。
ナガノパープル狩りができる農園4選【一覧】
まずは4園を横に並べて、行ける日と量の決まり方、料金を見比べてみましょう。表のいちばん下のみはらしファームは、2026年はナガノパープル以外の大粒種で楽しむ園です。
| 農園名 | 所在地 | 2026年のナガノパープル | 量の決まり方 | 料金 |
|---|---|---|---|---|
| 奥村農園 | 長野県松川町元大島 | 9月上旬〜9月中旬 | 1房狩り | 予約の電話で確認 |
| まるもと農園 | 長野県松川町元大島 | 8月26日〜9月11日 | 収穫済みを30分食べ放題 | 中学生以上2,800円 |
| くぬぎ観光農園 | 山梨県南アルプス市百々 | 8月下旬〜9月下旬 | 大人1kgまで収穫して食べ放題 | 小学生〜大人2,500円〜 |
| 小野りんご園 | 長野県中野市吉田 | 9月5日〜9月30日 | 40分食べ放題 | 画像の料金表で確認 |
| みはらしファーム | 長野県伊那市西箕輪 | 2026年の案内には無し | 大粒種はピオーネかシナノスマイル | 大人2,000円(60分) |
2026年のナガノパープルは、まるもと農園が8月26日から、小野りんご園が9月5日から受け入れていました。終わる日は園によってばらばらで、まるもと農園は9月11日まで、奥村農園は9月上旬から9月中旬まで、くぬぎ観光農園は9月下旬まで、小野りんご園は9月30日まででした。9月23日に延長の告知が出ています。ぶどう狩りの日程は実の仕上がりを見てから決まるので、来季に行くなら、狙う園の最終日から逆算して早めに枠を押さえておきましょう。
ナガノパープル狩りは、じゃらんnetから予約できるのでしょうか。2026年10月1日時点では、じゃらんnetにナガノパープル狩りのプランは出ていません。出ているのは、この記事で紹介する園が別の品種で出しているプランで、シャインマスカットの摘み取りやりんご狩り、品種を指定しない多品種のぶどう狩りです。そのため、ナガノパープルを狩るなら園へ直接申し込むことになります。窓口は園ごとに違い、まるもと農園は公式LINE、くぬぎ観光農園は電話か公式サイトの予約フォーム、小野りんご園は公式サイトの予約ページです。奥村農園は電話で、2026年に案内されていた1房狩りの期間は9月中旬までです。下の農園ごとの基本情報に連絡先を載せているので、行きたい園が決まったらそこから当たってみてください。
ナガノパープルは量を決めて味わう|園ごとに違う4つの区切り方
4園を並べて見えてくるのが、ナガノパープルは量の区切りとセットで出てくるということです。房の数・収穫できる重さ・時間・収穫済みという4つのうち、どれかで必ず線が引かれます。
- 奥村農園 — ナガノパープルの1房狩り(9月上旬〜9月中旬)
- くぬぎ観光農園 — 大人1kg・園児500gまで収穫して、園内で食べ放題
- 小野りんご園 — 3品種を40分の食べ放題
- まるもと農園 — 収穫済みのナガノパープルを30分の食べ放題(最初に約400g)
1房が13〜15gの粒で構成される大粒種で、しかも皮ごと食べられるため捨てる部分がほとんどありません。デラウェアのように小粒をどんどん食べるタイプとは、園にとっての原価がまるで違います。そのため食べ放題でも、まるもと農園のように30分と短く区切るか、くぬぎ観光農園のように収穫できる重さを決める形になります。
つまり、どれだけ食べられるかより、どんな形で味わえるかで園を選ぶ品種です。1房をていねいに狩りたいのか、時間いっぱい食べ続けたいのかを先に決めておくと、園選びで迷いません。
ナガノパープルを狩れる4園と、大粒種で選ぶならの1園
ここからは5園を1園ずつ見ていきます。松川町の2園、山梨の1園、北信の1園と続き、最後が伊那市のみはらしファームです。
奥村農園(長野県松川町元大島)|9月中旬ならシャインマスカットも1房狩り
奥村農園のナガノパープルは1房狩りで、時期は9月上旬から9月中旬です。シャインマスカットの1房狩りが9月中旬から9月下旬に続くので、9月中旬に行けば黒と緑の大粒種を1房ずつ狩れます。2026年に案内されていた期間はどちらも過ぎているので、来季に行くなら電話で受付の開始日を聞いておきましょう。
| 所在地 | 長野県下伊那郡松川町元大島4763-2 |
|---|---|
| 電話 | 090-5452-9409 |
| 予約 | 電話(2026年は松川町観光サイトに【予約受付開始前】と記載) |
まるもと農園(長野県松川町元大島)|収穫済みを30分の食べ放題
まるもと農園のナガノパープル食べ放題は8月26日から9月11日までで、10時・11時・13時30分の3つの枠があります。畑でもぐのではなく、収穫済みのぶどうを30分間味わう形で、最初にひとり約400g分が出され、そのあとはおかわり制。料金は中学生以上2,800円・小学生1,600円・3歳以上小学生未満800円です。
9月12日からはシャインマスカット食べ放題(中学生以上3,000円)に切り替わりますが、追加料金を払えば9月20日ごろまでナガノパープルも食べられました。予約は公式LINEから受け付けていて、毎週火曜日が定休日です。2種類をまとめて味わいたいなら、来季も9月中旬のこの園がいちばん手軽な選択肢になります。
| 所在地 | 長野県下伊那郡松川町元大島5066-4 |
|---|---|
| 電話 | 070-4008-5672 |
| 予約 | 公式LINEから受付 |
| 公式サイト | https://www.marumoto-ooba.com/ |
くぬぎ観光農園(山梨県南アルプス市百々)|山梨でナガノパープルを狩れる園
この記事で紹介するなかで唯一の山梨県内の園で、2026年のナガノパープル狩りは8月下旬から9月下旬までの開園予定でした。園の案内でナガノパープルは「皮が薄いので、種なしでそのまま食べられます。巨峰、ピオーネとは一味違います」と紹介されている期間限定品で、数がそろう時期にしか出てきません。
料金は小学生から大人が2,500円〜、リピーターと60歳以上が2,400円〜、園児は1,200円〜で、3歳未満は無料。いずれも大人1kg・園児500gを自分で収穫して、園内の休憩施設で食べる形で、食べきれなかった分は持ち帰れます。完全予約制なので、行く日が決まったら先に枠を押さえておきましょう。
くぬぎ観光農園のぶどう狩りは、シャインマスカットとナガノパープルを均等に収穫する決まりです。ナガノパープルは数が限られた期間限定品のため、この品種だけを狙って狩ることはできません。収穫量の目安は大人1kg・園児500gで、超えた分は追加料金になります。2種類を食べ比べるつもりで行くと、この園の楽しみ方に合います。
| 所在地 | 山梨県南アルプス市百々1681-104 |
|---|---|
| 電話 | 055-285-1224(090-7190-4827) |
| 予約 | 完全予約制(電話・公式サイトの予約フォーム) |
| 公式サイト | https://kunugi-kanko.com/ |
小野りんご園(長野県中野市吉田)|ナガノパープルの本場・北信で食べ放題
ナガノパープルを育成した長野県果樹試験場は須坂市にあり、中野市はその隣です。品種の生まれた地域でナガノパープルを狩れる園ということになります。ナガノパープル・シャインマスカット・巨峰の3品種を40分の食べ放題で楽しめて、全日、完全予約制です。
2026年のぶどう狩りは9月5日から9月30日までで(9月23日に延長の告知が出ました)、受付は8時30分から16時30分(16時締切)。料金は画像の料金表で示されているので、予約の前に園のサイトで確かめておきましょう。支払いは当日、現金のみです。ナガノパープルとシャインマスカットは数に限りがあるため、10名以上の団体予約は受け付けていません。週末の10時から14時は混みあうので、平日か時間をずらすと落ち着いて過ごせます。
| 所在地 | 長野県中野市吉田1223(本店) |
|---|---|
| 電話 | 0269-22-3745 |
| 予約 | 全日、完全予約制(公式サイトの予約ページ) |
| 公式サイト | https://onoringoen.jp/ |
みはらしファーム(長野県伊那市西箕輪)|2026年の大粒種はピオーネかシナノスマイル
2026年のぶどう狩りは9月12日〜10月12日予定で、60分「中粒種食べ放題&大粒種一房」、大人(小学生以上)2,000円・小人(3歳以上小学生未満)1,000円・3歳未満無料。前日までの予約が必要です。
2026年に案内されている品種はノースレッド・ナイアガラ・レッドナイアガラ・ピオーネの4つで、大粒種の一房は通常ピオーネかシナノスマイルです。3,000円の大粒種グレードアップでシャインマスカットに変えられたのは10月3日から10月12日にかけてで、2026年のこの枠は終わりました。中粒種を食べ比べながら大粒種も1房味わいたいなら、ナガノパープルの時期を過ぎた10月上旬が狙い目です。
| 所在地 | 長野県伊那市西箕輪3416-1 |
|---|---|
| 電話 | 0265-74-1820(ぶどう狩りの予約・問い合わせ) |
| 予約 | 前日までに電話 |
| 公式サイト | https://miharashi-farm.com/ |
ナガノパープル狩りに行くときの3つのポイント
園を絞りこむ前に押さえておきたいのが、時期・予約・シャインマスカットとの関係の3つ。ここを先に見ておくと、日取りで迷いません。
1. 9月がまるごと本番。終わる日は園によって2週間以上ちがう
ナガノパープルの成熟期は育成地の須坂市で9月上旬、露地栽培の収穫期は9月上旬から9月下旬とされています。4園の受け入れも8月下旬に始まり、9月いっぱいでほぼ終わります。ただし終わる日はそろっておらず、2026年はいちばん早いのがまるもと農園の9月11日、次が奥村農園の9月中旬、くぬぎ観光農園が9月下旬まででした。小野りんご園は9月23日までの予定が、同じ日の告知で9月30日まで延びました。「9月なら大丈夫」ではなく、狙う園の最終日を確かめてから日を決めましょう。
2. 予約は必須と考える
くぬぎ観光農園と小野りんご園は全日、完全予約制で、まるもと農園は公式LINE、奥村農園は電話での受付です。みはらしファームも畑の準備があるため、前日までの予約が要ります。受け入れの長さは園によって半月から1か月までと差が大きく、短いほうの園に当たると日を選べません。そのため、飛び込みで行ける前提では組まないでおきましょう。
3. シャインマスカットと重なるのは9月中旬だけ
松川町では、ナガノパープルが9月上旬から9月下旬、シャインマスカットが9月中旬から10月中旬と、重なるのは9月中旬だけです。2026年は奥村農園がこの時期に両方の1房狩りを案内し、まるもと農園は9月12日以降のシャインマスカット食べ放題に追加料金でナガノパープルを足す形で、9月20日ごろまで受け付けていました。くぬぎ観光農園は2種類を均等に収穫する決まりなので、来季に食べ比べを狙うならこの園がいちばん確実です。
ナガノパープル狩りに関するよくある質問
園を決めたあとに出てくる、天気・料金の年齢区分・キャンセルまわりの疑問をまとめました。
- Q雨の日でもぶどう狩りはできますか?
- A
雨具があればできる園がほとんどです。小野りんご園には雨よけハウスがあり、みはらしファームは雨天決行ですが傘が使えないためカッパが要ります。松川町の農園でも雨具があれば体験できますが、傘でぶどうを傷つけないよう気をつけましょう。ただし荒天のときは受け入れを休むことがあるので、前日の予報が思わしくなければ園に電話を入れておくと安心です。
- Qナガノパープルは長野県でしか狩れませんか?
- A
長野県以外でも狩れます。ナガノパープルは長野県外にも生産が広がっていて、この記事で紹介した4園のうち、くぬぎ観光農園は山梨県南アルプス市にあります。山梨のぶどう狩りとまとめて回りたいなら、南アルプス市を候補に入れてみてください。
- Q小さな子ども連れでも料金はかかりますか?
- A
3歳未満は無料の園が多く、3歳から料金がかかります。まるもと農園は3歳以上小学生未満が800円、くぬぎ観光農園は園児が1,200円〜で3歳未満は無料、みはらしファームは3歳以上小学生未満が1,000円で3歳未満は無料です。小野りんご園も3歳以上が有料になります。ナガノパープルは種がなく皮ごと食べられるので、小さな子どもでも食べやすい品種ですよ。
- Qナガノパープルと巨峰・シャインマスカットは何が違いますか?
- A
ナガノパープルは巨峰を種子親、リザマートを花粉親として長野県果樹試験場が育成した品種で、平成16年に品種登録されました。巨峰と同じ黒系ですが種がなく皮ごと食べられる点が違い、シャインマスカットと同じ「皮ごと」でも果皮は紫黒色です。糖度は18〜21%、果粒は13〜15g程度とされています。
- Q予約した日に行けなくなったらどうなりますか?
- A
園によって扱いが違います。まるもと農園は当日のキャンセルに体験料の全額がかかり、小野りんご園は自園の予約ページで新しい日時を取り直してから、元の予約を取り消す形です。みはらしファームは天候を理由にしたキャンセルを電話で受け付けています。園の側が荒天で中止を決めることもあるため、予約するときは当日つながる電話番号を登録しておきましょう。
まとめ|本番は9月。園ごとの最終日から日を決める
ナガノパープル狩りは、ぶどう狩りのなかでもかなり特殊です。1つの園が受け入れる期間は短く、園の数も限られ、量の決め方も園ごとに違う。そのぶん、皮ごと食べられる大粒の黒ぶどうを畑でもぐ体験は、ほかの品種では代えがきません。
- 自分の手で1房もぎたい → 奥村農園(ナガノパープルの1房狩りは9月上旬〜9月中旬で、2026年は終了)
- 収穫済みをゆっくり味わいたい → まるもと農園(30分食べ放題は8月26日〜9月11日で、2026年は終了)
- シャインマスカットと食べ比べたい → くぬぎ観光農園(2種類を均等に収穫。開園は8月下旬〜9月下旬で、2026年は終了)
- 品種の生まれた地域で好きなだけ食べたい → 小野りんご園(40分食べ放題は9月5日〜9月30日。9月23日の告知で延長され、2026年は終了)
- 10月に大粒種のぶどう狩りをしたい → みはらしファーム(ナガノパープル以外の品種で、受け入れは9月12日〜10月12日予定で、2026年は終了)
上の4園は、2026年に案内されていた受け入れ期間を終えました。10月に入っても続くと案内されていたのは、みはらしファームのぶどう狩りです。狩れる大粒種はナガノパープル以外で、こちらも10月12日までの予定でした。この園も、2026年の受け入れはすでに終わっています。10月12日を過ぎたら、来季に向けて組み直すほうが早いでしょう。ナガノパープルの受け入れは8月下旬に始まって9月いっぱいでほぼ終わるので、来季は狙う園の最終日を先に確かめて、残りの日数が短い園から空きを当たっていくのが確実です。
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