10月の梨狩りには、8月・9月とはっきり違う特徴があります。園がどんどん閉じていく月だということです。
関東の主要産地には、公開されている梨園の一覧があります。松戸市観光協会の41園、大町梨業組合(市川)の52園、鎌ケ谷市観光農業組合で梨狩りができる5園、埼玉県公式の9スポット。そこから「10月に狩れる園」だけを抜き出すと、数はぐっと絞られます。
そして10月の主役は新高(にいたか)と新興(しんこう)。幸水も豊水も、もう終わっています。
- 10月に狩れる園と、その終了日
- 10月中旬より先まで残る園はどこか
- 新高と新興の違い
- 10月に行くなら電話を1本入れるべき理由
10月に狩れる園と、その終了日
| 農園 | 市 | 10月の期間 | 品種 |
|---|---|---|---|
| 高松園 | 松戸市 | 10月上旬まで(電話で確認) | 新高(新興は要確認) |
| 高徳園 | 松戸市 | 新興 9月25日〜10月5日 | 新興 |
| 大重園 | 市川市 | 直売は10月中旬まで(もぎとりの終了日は記載なし) | 園へ要確認 |
| 大彦園 | 市川市 | 10月初旬まで | 幸水・豊水・あきづき・新高 |
| 伊藤園(大町371) | 市川市 | もぎとり10月上旬頃まで | 豊水・新高 |
| 観光農業組合の5園 | 鎌ケ谷市 | 10月上旬〜中旬頃(資料で分かれる) | 豊水・新高ほか |
| 小川梨園 | 白井市 | 10月上旬まで(予約制/じゃらんnetは10月12日まで) | 幸水・豊水・新高 |
| 田口良梨園 | 春日部市 | 新高 9月下旬〜10月中旬 | 新高 |
| 森田果樹園 | 春日部市 | 直売の開設期間は10月上旬まで(もぎとりの終了日は記載なし) | あきづき・新高(10月上旬〜) |
| 松川梨園 | 桶川市 | 10月12日まで | 7品種(時期は園へ要確認) |
| 保谷農園 | 飯能市 | 新興 10月上旬〜下旬 | 新興 |
並べてみると、10月上旬に終わる園が多いことがわかります。中旬まで日付が出ているのは桶川の松川梨園(10月12日まで)と春日部の田口良梨園、それに白井の小川梨園です。小川梨園は、じゃらんnetの梨狩り体験の開催が10月12日までで、上の表の「10月上旬まで」より日付が先まで出ています。ただし松川梨園と小川梨園の10月12日はもう過ぎたので、中旬に向かうなら田口良梨園がまだ狩れるかを園に確かめてからにしましょう。いちばん遅くまで残るのは飯能の保谷農園で、新興を10月下旬まで狩れます。
8月・9月は「いつ始まるか」を見る月でしたが、10月は「いつ終わるか」を見る月です。同じ表でも読む向きが逆になります。
10月中旬より先まで狩れる園と、日程が資料で食い違う園
10月に入っても中旬まで期間を示しているのは、桶川市の松川梨園(10月12日まで)と春日部市の田口良梨園、それに白井市の小川梨園(じゃらんnetの梨狩り体験が10月12日まで)です。このうち松川梨園と小川梨園の10月12日は過ぎ、中旬に日付が残っているのは田口良梨園になりました。ただし田口良梨園の10月は、資料が2つに分かれます。埼玉県の観光サイトは新高を9月下旬から10月中旬までとしていますが、春日部市の案内はあきづきの9月中旬までで、そのあとはキウイに切り替わります。大玉の新高を狙って向かうなら、園に確かめてからにしましょう。
10月の後半まで残るのは新興で、扱う園はさらに限られます。終わりの日まで出ているのは2園です。松戸市の高徳園は9月25日から10月5日までで、この期間は終了しました。もう1園の飯能市の保谷農園は10月上旬から下旬までで、2026年10月6日はまだその期間の中です。保谷農園は持ち帰りが1kg800円。じゃらんnetに施設の掲載はありますが、2026年10月2日時点で予約できるプランは出ていません。園の公式サイトは「当日、前日のご予約なしご来場も可能」としているので、予約なしでも向かえます。高徳園の新興は10月5日までだったので、いまから向かえるのは下旬まで続く保谷農園です。
同じ松戸市の高松園は、10月の予定が資料によって食い違っています。園の公式サイトでは開園期間が8月中旬から10月上旬まで、もぎとりの品種は幸水・豊水・あきづき・新高の4つで、いちばん遅い新高が9月下旬から10月上旬。ところが松戸市観光協会がまとめた同園の日程には新興のもぎとりが10月10日からと載っているため、どちらが今年の予定なのかは電話で聞いてみないと分かりません。
高松園は入園料が無料で、もぎとりはもいだ分だけを1kg850円で買い取る方式。予約なしでも受け付けているので、その日の天気を見てから向かうこともできます。もがずに買いたいときは直売所があり、こちらは1kg760円が目安で、もぎとりでは扱わないかおりも並びます。開園期間中は9時から17時まで無休なので、10月に高松園を目指すなら、まだ開いているか、その日はどの品種を狩れるかを電話で確かめてから出発しましょう。
春日部市のもう1園、森田果樹園も、10月の予定を読み取れる資料が2つに分かれます。春日部市の案内は庭先直売農家としての紹介で、開設期間が8月上旬から10月上旬、ナシは幸水・豊水・彩玉に続いてあきづき・新高(10月上旬〜)、そのあと10月上旬からキウイが並びます。ただし、この案内にはもぎとりや予約についての記載がありません。収穫体験の日程が出ているのはじゃらんnetのプランのほうで、受付は2026年8月29日から9月13日までで、この受付はすでに終わっています。品種は幸水・新高・豊水・新興・彩玉と、市の案内とは並びが違います。10月に新高をもげるかどうかは、どちらの資料からも読み取れません。春日部で新高を狙うなら、田口良梨園とあわせて園に電話で確かめてから向かいましょう。
新高と新興は、どう違うのか
| 品種 | 時期 | 特徴 |
|---|---|---|
| 新高(にいたか) | 9月中旬〜10月上旬 | 大玉で1kgを超えることも。やわらかく甘みが強い贈答用の品種 |
| 新興(しんこう) | 9月下旬〜10月下旬 | 10月の後半まで残る数少ない品種。扱う園はごく限られる |
新高は、1個で500g以上、大きいものは1kgを超えます。梨狩りは持ち帰る重さで清算するので、同じ3個をもいでも会計は倍近く変わります。1kg850円の松戸・高松園なら、3個で2kgのときは1,700円、3kgに届けば2,550円。かごの見た目ではなく、はかりに載せた重さが値段を決めます。
10月に狩るなら、数より重さで考えるほうが実感に合います。2kgが2〜4個で終わることもあります。
10月は「電話を1本」が8月・9月より重要です
松戸の高松園は公式サイトで開園期間を「8月中旬〜10月上旬」としつつ、「売り切れ次第終了になります」と添えています。白井の小川梨園は「8月〜10月の間のみ」。市川の大重園は組合ページの「10月中旬迄」が販売時期の欄の記載で、もぎとりが何日まで続くかは書かれていません。
つまり10月の終了日は「予定」であって「保証」ではありません。その年の実り具合で前倒しになります。8月・9月なら「まだ始まっていない」で済みますが、10月は「もう終わっていた」という空振りになります。
予約の扱いも園によって正反対です。白井の小川梨園は予約制で、公式サイトから申し込めます。新高を9月で締める松戸のヤマト印梨園のように、事前予約が必須で時間帯のコースまで決める園もあります。一方で高松園とむつみ石井梨園は予約不要と明記しています。
10月に「行っても狩れない」産地
- 市川市の(吉)伊藤園——梨狩りを一時中止しています。近年の気温上昇による果実の高温障害が理由で、再開の時期は示されていません。販売は続いていますが、新高は今季の収穫ができず、並ぶのは豊水やあきづきです
- 松戸市のヤマト印梨園——新高のもぎ採りは9月12日から21日までの土日・祝日だけで、時間帯を決めた予約が必要です。もぎ採りの日程は9月のうちだけで、2026年シーズンのこの期間はすでに終わっています
- 千葉市のペアー・フォレスト——もぎ取りは豊水の9月上旬〜中旬だけ。10月は直売のみです(新高の直売は10月上旬〜中旬)
- 千葉市の千葉中央観光農園——ナシは9月下旬まで。ただしブドウ(10月上旬まで)・クリ(10月上旬まで)・サツマイモ(10月上旬まで)は続きます
- 千葉市の高根ぶどう園——ナシは9月上旬まで
- 東松山市の東平地区——2026年は梨狩りの受付をしていません(東松山市観光協会)
10月は「梨から他の果物へ切り替わる月」でもあります。千葉中央観光農園のように、梨が終わってもクリやサツマイモが続く園を選ぶという手もあります。
よくある質問
- Q10月でも梨狩りはできますか?
- A
できますが、園は絞られます。いちばん遅くまで日付が出ているのは飯能の保谷農園(新興が10月下旬まで)で、春日部の田口良梨園は新高が10月中旬までです。桶川の松川梨園は10月12日までで、この期間は終わりました。松戸の高徳園は新興が10月5日までで、2026年10月6日時点ではすでに終わりました。多くは10月上旬で終わるうえ、高松園や田口良梨園のように資料によって日程が違う園もあるため、行く前に電話で確認してください。
- Q10月に狩れる品種は何ですか?
- A
新高と新興が中心です。新高は9月中旬から10月上旬で、1個が1kgを超えることもある大玉。新興は9月下旬から10月下旬まで幅があります。松戸の高徳園は10月5日までで、すでに終了しています。2026年10月6日時点で期間が続いているのは飯能の保谷農園で、10月上旬から下旬までです。幸水は8月、豊水は9月中旬までに終わります。
- Q10月下旬でも間に合いますか?
- A
間に合う園があります。飯能の保谷農園が新興を10月上旬から下旬までとしていて、この記事で並べた園のなかではいちばん遅くまで続きます。ほかは桶川の松川梨園が10月12日まで、松戸の高徳園の新興が10月5日までで、どちらもこの期間は終わりました。春日部の田口良梨園は資料により9月中旬か10月中旬です。終了日は「売り切れ次第」とされている園が多いので、下旬を狙うなら電話で確かめてから出発しましょう。
- Q10月の料金はいくらですか?
- A
関東の梨狩りは、もいだ分を量り売りで買い取る方式が基本で、時期による差はありません。入園料は園によって違います。実額は桶川の松川梨園が1kg700円(入園料 大人400円)、松戸の高松園が850円、同じ松戸の高代園が950円です。鎌ケ谷市の5園だけは90分の食べ放題で、小学生以上1,500円〜・幼児(3歳以上)700円〜になります。10月の新高は1個500g〜1kgと大きいため、2kgでも2〜4個という数え方になります。
- Q梨が終わったら他の果物は狩れますか?
- A
狩れます。千葉市の千葉中央観光農園はナシが9月下旬までですが、ブドウ・クリ・サツマイモが10月上旬まで続きます。春日部の田口良梨園は、梨のあとにキウイが10月中旬から11月上旬まで採れます。10月以降は、りんご狩り(群馬・沼田は11月まで)やみかん狩り(10月中旬から)に切り替わります。
まとめ
- 10月上旬 → 選択肢が残っています(市川2園・松戸・白井・桶川など)
- 10月中旬 → 鎌ケ谷の5園(資料により上旬か中旬)・田口良梨園(春日部・日程は要確認)。松川梨園(桶川・10月12日まで)と小川梨園(白井・じゃらんnetは10月12日まで)はこの期間を終えました
- 10月下旬 → 保谷農園(飯能・新興が10月上旬〜下旬)
- 新興を狩るなら → 保谷農園(飯能・10月下旬まで)。高徳園(松戸・10月5日まで)は2026年10月6日時点で終わりました
- 大玉狙い → 新高。1個1kg超も
- 必ず電話 → 終了日は「売り切れ次第」。高松園と田口良梨園は10月の日程が資料で食い違います
10月の梨狩りは「まだやっているか」を確かめてから出発するのがすべてです。8月・9月と同じつもりで向かうと、閉まっている園に着くことになります。






