松戸市は二十世紀梨が生まれた土地です。松戸市観光協会のサイトには、松戸市観光梨園組合連合会に所属する41園が並んでいます。ところが各園の欄を1件ずつ見ると、「もぎとり可」と表示されているのは11園だけ。28園は直売のみで、残る2園は「要確認」です。
そしてもうひとつ。松戸の梨狩りは、ほとんどが「量り売り」です。もぎ取った分を量って買い取る方式で、入園料はかかりません。食べ放題があるのは11園のうち1園だけでした。
- もぎ取りができる11園と、品種ごとのもぎ取り時期
- 1kgあたりの実額(850円・950円・1,100円)と、直売との差
- 予約が要る園と、予約なしで行ける園
- 地区ごとの行き方と、電車だけで行ける園
もぎ取りができるのは11園
| 梨園 | 地区 | もぎ取り品種 | もぎ取りが始まる日 |
|---|---|---|---|
| ヤマト印梨園 | 高塚上 | 幸水・豊水・新高 | 8月5日 |
| 平左エ門園 | 高塚下 | 幸水・豊水・新高 | 8月16日 |
| むつみ石井梨園 | 六実 | 幸水・豊水・あきづき・かおり・新高 | 8月16日 |
| 高愛梨園 | 高塚上 | 豊水・あきづき | 8月20日 |
| 高代園 | 高塚下 | 豊水・新高 | 8月20日 |
| 高源園 | 高塚上 | 豊水 | 8月22日 |
| 高徳園 | 高塚上 | 豊水・あきづき・新興 | 8月25日 |
| 高佐園 | 高塚下 | 豊水・あきづき | 8月25日 |
| 高松園 | 高塚下 | 豊水・あきづき・新高・新興 | 8月25日 |
| 野口農園 | 六実 | 豊水・あきづき・かおり・秋のほほえみ・新高 | 8月下旬 |
| 長吉園 | 高塚下 | 豊水 | 9月1日 |
最も早いのはヤマト印梨園の8月5日、最も遅いのは長吉園の9月1日です。4週間近い開きがあります。
お盆に松戸で梨狩りをしたいなら、候補はヤマト印梨園・むつみ石井梨園・平左エ門園の3園に絞られます。それ以外の園は、8月20日以降になります。
もぎ取りができる園の数は、見る資料によって変わります。千葉県公式観光サイト「ちば観光ナビ」の梨狩り特集では、松戸市の一覧表は37園で、そのうち「直売・もぎ取り」とされているのは8園です。高愛梨園・高代園・むつみ石井梨園・野口農園は表に載っておらず、ページの別の場所で「梨狩りができる農園」として個別に紹介されています。同じ県のサイトの中でも、表と紹介欄で扱いが分かれています。上の11園は松戸市観光協会の各園欄をもとにしているので、気になる園があれば電話で確かめてから向かってください。
もうひとつ。治園(おさむえん・高塚新田476)は、松戸市観光協会の欄では「直売のみ」ですが、ちば観光ナビでは梨狩りができる農園として紹介されています(同サイトの記載は「個人の梨狩りは9月中下旬頃まで未定」)。この記事の11園には含めていませんが、9月に行くなら問い合わせる価値のある園です。
料金は1kgいくらの量り売り。食べ放題は1園だけ
山梨のぶどう狩りや栃木のいちご狩りとは料金の仕組みが違います。松戸の梨狩りは入園料が無料で、もぎ取った分だけ量って買う方式が基本です。「時間内に食べ放題」を掲げているのは、11園のうちむつみ石井梨園の1園だけでした。
| 梨園 | もぎ取り | 直売 | 差 |
|---|---|---|---|
| 高松園 | 1kg 850円 | 1kg 760円 | +90円 |
| 高代園 | 1kg 950円 | 1kg 800円 | +150円 |
| 野口農園 | 1kg 1,100円 | — | — |
ここでわかるのは「もぎ取りは直売より1kgあたり90〜150円高い」ということです。同じ梨でも、自分で採ると少し高くなります。差額が体験の値段だと考えるとわかりやすいはずです。
重さの感覚もつかんでおきましょう。高松園の直売ページには「5kgの箱で13〜14個(3Lサイズ)」とあります。1個あたり約370gですから、1kgは大きめの梨で3個弱。家族で2kg採ると、高松園なら1,700円、野口農園なら2,200円という計算になります。
六実地区のむつみ石井梨園は、量り売りではなく梨の食べ放題を掲げています。千葉県公式観光サイト「ちば観光ナビ」は同園を「梨の食べ放題が楽しめる農園」と紹介し、バーベキューとのセット利用ができること、犬を連れての来園も予約制で可能なことを挙げています。園の公式サイトにも食べ放題とバーベキュー予約の案内があります。
料金は公式サイトの食べ放題ページに大人1,600円・小学生以上1,200円・幼稚園児は無料と記載があります(利用は2時間程度)。ただし同ページには「食べ放題 終了しました」の表示も出るため、行く前に実施の有無を確認してください。品種も幸水・豊水・かおり・新高のほか、にっこり・王秋・甘太まで広く、時期によって内容が変わります。食べ放題を目当てにするなら、電話で条件を確かめてから向かってください。
松戸市観光協会のページには料金欄そのものがありません。各園の公式サイトを1件ずつ当たっても、金額を出しているのは上の3園だけでした(高源園・高愛梨園はサイトに価格の記載なし、ほかの園はサイト自体がありません)。
予算を決めて行きたい場合は、電話で1kgいくらかを聞いてから出かけてください。目安としては、実額が判明した3園が850〜1,100円の範囲に収まっています。
予約が要る園、要らない園
ここが松戸でいちばん間違えやすいところです。同じ組合の中で、予約の扱いが正反対の園があります。
予約が必要な園
- 高愛梨園——松戸市観光協会のページでは「来園前に要確認」と案内されています。以前あった「ネット予約のみ」の赤字表記は、2026年7月の改訂でなくなりました
- ヤマト印梨園——ネット予約が必須です。公式サイトでは9時・10時・11時の時間帯コース制で、幸水の期間は8月10日〜8月16日。松戸市観光協会の掲載は幸水8月5日〜8月20日で、園の公式より広く取られています。狭いほうに合わせて動くのが確実です
- 野口農園——2026年8月下旬より予約制で開催と公式サイトに明記
予約なしで行ける園
- 高松園——公式サイトに「梨もぎとり(梨狩り)は予約なしでもできます」と明記。開園は8月中旬〜10月上旬の9時〜17時、無休(売り切れ次第終了)。ただし団体は不可
- むつみ石井梨園——公式サイトに「ご予約無しで入園OKです」の記載。ただし団体は予約を受け付けています。午前中は入園できません——公式に「梨狩り開園の時間8月15日から、午前12時~17時まで」「午前中では、宅配、箱詰め作業中の為、入園できません」とあります
予約の要否は年ごとに変わります。とくに人気の幸水は期間が1週間ほどしかない園もあるため、行く日が決まったら電話を1本入れておくと確実です。
地区ごとの行き方
高塚地区(9園)|東松戸駅・松戸駅からバス
11園のうち9園がこの高塚地区に集まっています。高塚上が4園(高愛梨園・高源園・高徳園・ヤマト印梨園)、高塚下が5園(高佐園・高代園・高松園・長吉園・平左エ門園)。梨園をはしごするなら、ここが最も効率的です。
- 東松戸駅から京成バス(本31)「本八幡駅行」または(市45)「市川駅行」に乗車。高塚上は「住宅入口」、高塚下は「高塚入口」下車
- 松戸駅東口から京成バス千葉ウエスト(16)「梨香台団地行」に乗車、終点「梨香台団地」下車。高松園はここから徒歩1分です
六実地区(2園)|六実駅から歩ける
東武アーバンパークライン「六実駅」下車。むつみ石井梨園(六実3-32-3)・野口農園(六実3-51-1)の2園が、いずれも六実3丁目にあります。六実駅から徒歩8分と6分で、バスに乗り換えずに行けるのはこの地区だけです。
五香・金ヶ作地区(要確認の2園)|常盤平駅・五香駅・元山駅から
京成松戸線「常盤平駅」「五香駅」「元山駅」下車。この地区には5園ありますが、もぎ取りができると明記された園はありません。吉乃園(金ヶ作269-3)と酒井梨園(五香5-20-1)の2園が「要確認」の表示で、品種も出ていません。行くなら電話で確かめてからにしてください。
車で行く人・大人数で行く人へ
| 梨園 | 駐車場 | 設備・受け入れ |
|---|---|---|
| 高代園 | 普通車25台・マイクロ5・大型5 | 洋式トイレ2、休憩所、団体100人まで |
| 平左エ門園 | 普通車15台・マイクロ5・大型3 | 和式トイレ8 |
| 野口農園 | 普通車20台 | 洋式トイレ1、休憩所(食事可)、車いす可、試食、団体は要電話 |
| 高徳園 | 普通車10台・マイクロ1 | 和式トイレ1、休憩所 |
| むつみ石井梨園 | 普通車8台・マイクロ2・大型1 | 洋式トイレ3、休憩所(食事可)、車いす可、試食、団体30〜40人 |
| 高佐園・長吉園 | 各普通車5台 | 和式トイレ1 |
車いすで入れると明記されているのは、むつみ石井梨園と野口農園の2園です。どちらも六実地区にあります。
団体で行くなら高代園(100人まで)が最も大きく、次いでむつみ石井梨園(30〜40人)、ヤマト印梨園(30人まで)。野口農園と高源園は人数を示さず「要電話」「要相談」としています。バス1台で押しかける前に、必ず人数を伝えて確認してください。
駐車場が普通車5台しかない高佐園・長吉園のような園もあります。台数の少ない園は、週末の昼前に着くと停められない可能性があります。
ペットを連れて行けるのは野口農園
公式サイトでペット同伴を認めているのは野口農園です。ただし条件があり、種類を問わず園内はペットカートに乗せたままという決まりになっています。抱っこや地面を歩かせるのは対象外です。
ほかの10園については、公式サイトにペットの可否の記載がありませんでした。記載がない=連れて行ってよい、ではありません。果物を扱う農園なので、事前の確認が要ります。
よくある質問
- Q松戸の梨狩りに食べ放題はありますか?
- A
もぎ取りができる11園のうち、食べ放題を掲げているのはむつみ石井梨園の1園です。バーベキューとセットで利用でき、犬を連れての来園も予約制で受け付けています(公式サイトの食べ放題ページでは大人1,600円・小学生以上1,200円・幼稚園児無料)。ただし同じページには「食べ放題 終了しました」の表示も出るため、行く前に実施の有無を電話で確かめてください(2026年9月6日確認)。ほかの園は入園料が無料で、もぎ取った分を量って買い取る量り売りです。実額は高松園が1kg850円、高代園が1kg950円、野口農園が1kg1,100円です(2026年8月3日時点)。
- Qお盆に梨狩りはできますか?
- A
できる園は限られます。松戸市観光協会が載せるもぎ取り時期で8月20日より前に始まるのは、ヤマト印梨園(幸水8月5日〜)・むつみ石井梨園(幸水8月16日〜)・平左エ門園(幸水8月16日〜)の3園です。ほかの園は8月20日以降、長吉園は9月1日からとなっています。
- Q予約なしで行っても大丈夫ですか?
- A
園によって正反対です。高松園とむつみ石井梨園は公式サイトで予約不要と案内しています。ただしむつみ石井梨園は「午前12時~17時まで」で、午前中は入園できません。一方、高愛梨園はネット予約のみ、ヤマト印梨園は事前予約が必須で時間帯コース制、野口農園は2026年8月下旬より予約制です。行き先を決めてから電話で確認するのが確実です。
- Q電車だけで行ける梨園はありますか?
- A
六実地区の2園(むつみ石井梨園・野口農園)は、東武アーバンパークライン「六実駅」から歩ける六実3丁目にあります。もぎ取りができる11園のうち9園が集まる高塚地区は、東松戸駅または松戸駅東口からバスに乗り換える必要があります。
- Qどの品種がいつもげますか?
- A
高松園の公式サイトでは、幸水が8月中旬〜下旬、豊水が9月上・中旬、あきづきが9月中旬、新高が9月下旬〜10月上旬と案内されています。松戸市観光協会のページでもぎ取り可とされている11園を品種で数えると、豊水が11園すべて、あきづきと新高が6園、幸水は3園、新興とかおりが2園です(2026年9月5日確認)。幸水の3園は上の表のヤマト印梨園・平左エ門園・むつみ石井梨園で、お盆に間に合う3園と同じ顔ぶれです。なお協会のページに「新星」をもぎ取れる園はなく、1園だけ扱っているのは「秋のほほえみ」です。
まとめ
- 41園のうち、もぎ取りができるのは11園(ほかに2園が「要確認」)
- 基本は入園無料+1kg850〜1,100円の量り売り。食べ放題は1園だけ
- お盆に行けるのは3園(ヤマト印・むつみ石井・平左エ門)
- 予約の要否は園ごとに正反対。電話1本で確認
- 電車だけで行けるのは六実地区の2園
松戸は「梨園の数」では千葉でも屈指ですが、狩れる園の数は数え直さないと見えてきません。この記事の11園は、公式ページの各園欄を1件ずつ突き合わせて数えたものです。日付と料金は年ごとに動くので、出かける前にもう一度、電話か公式サイトで確かめてください。
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