青森県弘前市は日本一のりんご産地です。弘前観光コンベンション協会はりんご収穫体験ができる8園を、料金と予約方法まで公開しています。
その8園を1件ずつ確かめると、関東や群馬とはまったく違う3つの特徴が見えてきました。始まりが早い・シルバー料金がある・当日行ける園と予約が要る園に分かれる——この3点です。
- 8園の料金・時期・食べ放題の分数
- 7月下旬から始まる園があること
- 当日行ける園と、3日前・7日前までに予約が要る園の分かれ方
- りんご以外も時間無制限で食べ放題の1園
8園の料金と時期
| 農園 | 時期 | 大人 | 内容 |
|---|---|---|---|
| 岩木山観光りんご園 | 7月下旬〜11月中旬 | 1,500円 | 40分食べ放題+2個みやげ |
| 弘前市りんご公園 | 2026年8月1日〜11月中旬 | 1kg 1,000円 | 量り売り・食べ放題ではない |
| 森の中の果樹園 | 9月上旬〜10月下旬 | 2,000円 | 時間無制限食べ放題 |
| ANEKKO 直売所 野市里 | 9月下旬〜11月上旬 | 1,100円 | 30分食べ放題+2個みやげ |
| 津軽ゆめりんごファーム | 9月下旬〜11月上旬(水曜定休) | 1,100円 | 30分食べ放題+2個+ジュース |
| 農家民宿アップルハート | 9月下旬〜11月中旬 | 1,100円 | 30分食べ放題+2個(団体のみ) |
| RINGO BASE | 5〜6月・9〜10月の月火土日 | 1,500円 | 収穫+摘果・葉取り体験(10時〜のみ) |
| みらいファーム・ラボ | 事前問合せ | 2,980〜5,980円 | 農作業体験 |
食べ放題の大人料金は1,100円から2,000円。30分で1,100円が3園と、安いほうの価格帯はそろっています。群馬・沼田のりんご狩り(入園料500円)と比べると高く見えますが、沼田は入園料だけで持ち帰りは別料金。弘前は8園のうち4園でおみやげのりんご2個が付くので、単純な比較はできません。
特徴1:7月下旬から始まります
りんご狩りは秋のもの——そう思って調べると、弘前では驚くことになります。
岩木山観光りんご園は7月下旬から11月中旬まで。開いているのは土日で、そのほかは不定休なので、行く前に電話で確かめておきましょう。時間は9時30分から16時までです。
弘前市りんご公園は2026年8月1日から11月中旬まで(予定)。市営の施設で、りんごの木が植わっているのは約4.0ヘクタール、80品種・約2,300本という規模です。体験は体験案内料込みで100gあたり100円(税込)の量り売りで、1kgならおよそ1,000円になります。
群馬・沼田も8月下旬(おぜの紅・つがる)から始まります。りんご狩り=10月以降、というイメージは産地では通用しません。
ただし収穫できるりんごがなくなり次第、収穫体験は休止になります。生育状況や収穫状況によって休止期間が設けられることもあり、夏は品種も本数も限られがち。休止の有無は同園のX(旧Twitter)で随時発信されているので、出かける前に見ておくと空振りを避けられます。
もうひとつ、ここだけは食べ放題ではありません。収穫したりんごを計量して精算する量り売りなので、体験中にその場で食べることはできないのです。1kgでりんご約3個が目安になります。そのかわり入園料は無料、駐車場も460台が無料で年中無休なので、狩らずに寄るだけでも成り立ちます。
特徴2:シルバー料金があります
当サイトがこれまで調べた産地(山梨・長野・埼玉・千葉・群馬)で見かけなかったのがシルバー料金です。弘前では2園が設定しています。
| 農園 | 大人 | シルバー | 小人ほか |
|---|---|---|---|
| 岩木山観光りんご園 | 1,500円 | 1,300円 | 小人1,000円 |
| 森の中の果樹園 | 2,000円 | 1,600円(70才〜・中学生と同額) | 小学生1,200円/幼児800円 |
岩木山観光りんご園は大人より200円安く、森の中の果樹園は400円安い設定です。森の中の果樹園のシニアは70才からと決まっていて、幼児(3才〜)は800円、0〜2才は無料。岩木山観光りんご園のほうは年齢の線引きが公表されていないので、該当しそうなら電話で確かめておきましょう。
特徴3:当日行ける園と、予約が要る園に分かれます
- ANEKKO 直売所 野市里——7日前までにメールまたはFAX
- 農家民宿アップルハート——7日前までにFAX(団体のみ10〜70名)
- 岩木山観光りんご園——3日前までに電話(ネット予約は枠なし)
- 津軽ゆめりんごファーム——3日前までにメールまたはネット予約
- RINGO BASE——締切の指定はなし。園のサイトから申し込み
- みらいファーム・ラボ——営業日そのものが事前問合せ
予約するときは来園日時・人数の内訳(大人/小人/3歳以下)・代表者の連絡先を伝えます。一方で個人ならそのまま当日行ける園も2つあります。弘前市りんご公園は9時から16時までが当日受付で、園内のりんごの家で申し込む形。事前予約が要るのは10名以上の団体だけです。森の中の果樹園も、事前予約の対象は団体だけになっています。
締切のある4園は、成育状況や予約の内容によっては受けられないことがあると断っています。日程が決まっているなら、先に園を押さえてから旅程を組むのが確実です。思い立って動く日は、りんご公園と森の中の果樹園を軸にするとよいでしょう。
りんご以外も食べ放題の「森の中の果樹園」
8園のなかで性格が違うのが森の中の果樹園です。35ヘクタールという広さで、協会の説明はこうです。
「入園料をお支払いいただければ園内でその時期に召し上がれる果物はすべて時間制限無しの食べ放題です」
| 時期 | 食べ放題の対象 |
|---|---|
| 9月上旬 | 桃・ぶどう・梨 |
| 9月下旬〜10月上旬 | ぶどう・梨 |
| 10月中下旬 | ぶどう・梨・柿 |
大人2,000円と食べ放題の5園ではもっとも高い設定ですが、時間無制限で複数の果物が対象と考えると割高ではありません。9月上旬なら桃・ぶどう・梨が一度に楽しめます。
2品種を食べ比べられる園
津軽ゆめりんごファームでは、9月下旬から11月上旬まで2品種以上のりんご狩りを食べ比べできます。時期は天候によって前後します。食べ比べたいなら、予約のときに2種類のりんご狩りを希望することもあわせて伝えておきましょう。
同園のりんごは農薬を青森県の慣行基準より7割以上削減し、化学肥料は不使用の「青森県特別栽培農作物」。さらに葉を取らずに育てる「葉とらず」りんごを樹上完熟で収穫しています。30分食べ放題で大人1,100円・小人600円、大人にはりんご2個のおみやげとりんごジュースのサービスが付きます。営業は9時から16時までで、毎週水曜が定休です。
なおネットで予約できる枠は、これとは別のプランになります。所要は約1時間、大人1,400円・子ども(4歳以上小学生以下)800円で、受け入れは10時から15時まで。時間も料金も違うので、どちらで申し込むかを先に決めておくと迷いません。
農家民宿アップルハートも「葉とらず」りんごで、希望すれば2品種のりんご狩りができます。ただし団体(10名〜70名)のみの受け入れです。
電車で行けるりんご園
りんご畑の秘密基地 RINGO BASE(弘前市大字石川字寺山86-4)は「電車で行けるりんご園です」と明記されています。
収穫だけでなく摘果や葉取りなどの作業も体験でき、営業は5〜6月と9〜10月の月・火・土・日、10時〜のみ。料金は大人1,500円・小人1,200円・幼児300円です。
5〜6月にも開いているのがこの園の特徴で、りんごの実がまだ小さい時期の作業(摘果)を体験できます。収穫だけがりんご園の楽しみ方ではないという提案です。
よくある質問
- Q弘前のりんご狩りはいくらですか?
- A
食べ放題の大人料金は1,100円から2,000円です。ANEKKO 直売所 野市里・津軽ゆめりんごファーム・農家民宿アップルハートが30分食べ放題で1,100円、岩木山観光りんご園が40分で1,500円、森の中の果樹園が時間無制限で2,000円。弘前市りんご公園だけは量り売りで1kgあたり1,000円で、その場で食べることはできません(2026年9月7日時点)。
- Qりんご狩りはいつから始まりますか?
- A
岩木山観光りんご園が7月下旬から、弘前市りんご公園が2026年8月1日から始まります。ほかの園は9月下旬からが中心です。ただしりんご公園は収穫できるりんごがなくなり次第、収穫体験が休止になるため、夏は品種も本数も限られます。休止の有無は同園のX(旧Twitter)で発信されています。
- Q予約なしで行けますか?
- A
園によって分かれます。弘前市りんご公園は個人なら9時から16時までの当日受付で、事前予約が要るのは10名以上の団体だけ。森の中の果樹園も、事前予約の対象は団体だけです。一方、ANEKKO 直売所 野市里と農家民宿アップルハートは7日前まで、岩木山観光りんご園と津軽ゆめりんごファームは3日前までに予約します。RINGO BASEは園のサイトから申し込み、みらいファーム・ラボは営業日そのものが事前問合せです。締切のある4園は成育状況や予約内容によって受けられないこともあるので、日程が決まっているなら先に園を押さえましょう。
- Qりんご以外も狩れますか?
- A
森の中の果樹園(35ヘクタール)は入園料を払えば、その時期に食べられる果物がすべて時間制限なしの食べ放題です。9月上旬は桃・ぶどう・梨、9月下旬〜10月上旬はぶどう・梨、10月中下旬はぶどう・梨・柿が対象。大人2,000円・中学生とシニア(70才〜)1,600円・小学生1,200円・幼児(3才〜)800円で、0〜2才は無料です。
- Q電車で行ける園はありますか?
- A
りんご畑の秘密基地 RINGO BASE(弘前市大字石川字寺山86-4)が「電車で行けるりんご園です」と明記しています。営業は5〜6月と9〜10月の月・火・土・日、10時〜のみ。料金は大人1,500円・小人1,200円・幼児300円で、収穫のほか摘果や葉取りの作業も体験できます。
まとめ
- 夏に行きたい → 岩木山観光りんご園(7月下旬〜)・弘前市りんご公園(8月上旬〜)
- 安く食べ放題 → ANEKKO 直売所 野市里・津軽ゆめりんごファーム(30分1,100円・おみやげ2個付き)
- 時間を気にせず → 森の中の果樹園(無制限・果物も複数)
- 食べ比べ → 津軽ゆめりんごファーム(2品種以上・要申告)
- 電車で → RINGO BASE
- 思い立って当日 → 弘前市りんご公園・森の中の果樹園(個人は予約なしで受付)
弘前の持ち味は、7月下旬から11月中旬までという長いシーズンと、市営のりんご公園だけで80品種という品種の幅です。当日ふらりと行ける園と、3日前・7日前までに押さえる園——どちらで行くかを先に決めておけば、日本一のりんご産地を存分に味わえます。
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