さくらんぼ狩りといえば山形が知られますが、関東にも22園がまとまった産地があります。群馬県沼田市です。
沼田市観光協会が公開する22園を1件ずつ数えました。もぎ取りができるのは21園。そして同協会は、この産地の大きな利点をはっきり書いています。「雨天でもさくらんぼ狩りをお楽しみいただけます」。
- 入園料の相場と、雨でもできる理由
- 7品種の食べ頃と、糖度の違い
- 6品種すべてがそろう1園
- 車いす15園・ペット16園の内訳
入園料は小学生以上1,800円から
沼田市観光協会が公表している入園料は小学生以上1,800円〜、小人(未就学児)1,000円〜。「各園により入園料は異なります」という注記が付いています。
同じ沼田でもりんご狩りは大人500円・子供400円で全園共通。さくらんぼはその3.6倍です。ただしこれはさくらんぼ狩りとして特別高いわけではなく、全国的な相場と同じ水準になります。
参考までに、長野県須坂市の畔上農園(高山村)は時間無制限で大人2,000円・11歳未満1,000円・未就学児無料。期間は6月9日〜6月下旬と3週間ほどです。
雨の日でもできます
沼田市観光協会は「※雨天でもさくらんぼ狩りをお楽しみいただけます」と明記しています。さくらんぼは実が雨に弱く裂果しやすいため、雨よけのハウスやテントで栽培されているのが一般的です。そのぶん、来園者も濡れずに済みます。
さくらんぼの旬は6月——ちょうど梅雨と重なります。「雨だから中止」がないのは、この時期の果物狩りとしてかなり大きな利点です。ぶどう狩りやりんご狩りにはこうした記載がありません。
7品種の食べ頃と糖度
| 品種 | 食べ頃 | 扱う園 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 香夏錦 | 6月上旬〜 | 8園 | 早生種。甘味多く酸味が少ない大粒種 |
| 正光錦 | 6月上旬〜 | 11園 | 果肉はやや硬い大粒種 |
| 高砂 | 6月中旬〜 | 11園 | 糖度13〜15%。ハート形 |
| 佐藤錦 | 6月中旬〜 | 22園すべて | 「赤い宝石」。糖度16〜18%・酸度0.5%程度 |
| 紅さやか | 6月中旬〜 | 12園 | 赤肉。酸味少なく果汁が多い |
| 紅秀峰 | 6月下旬〜 | 20園 | 糖度20%位。肉質は硬く日持ちがよい |
| ナポレオン | 6月下旬〜 | — | 糖度13〜15%。完熟すると紅色に |
佐藤錦は22園すべてが扱います。「サクランボの女王」と呼ばれ、糖度16〜18%。ところが糖度だけで見ると紅秀峰の20%が上です。
紅秀峰は6月下旬から。6月上旬に行くと、まだ木になっていません。甘さで選ぶなら月の後半、種類の多さで選ぶなら中旬です。
沼田市観光協会は紅秀峰を「佐藤錦と天香錦を交配した品種で、果実はやや横に長い扁円形の大粒種。果肉は黄白色で肉質は硬く、樹での日持ちがよい。酸味が少なく果汁が多い」と説明しています。佐藤錦の子どもにあたる品種です。
6品種すべてがそろうのは1園だけ
一覧表の品種欄は6つ(紅さやか・香夏錦・正光錦・高砂・佐藤錦・紅秀峰)。この6品種すべてに印がある園は、香里園(池田エリア・駐車20台)の1園だけでした。
5品種の園は高橋園・まついひでき園・鶴亀さくらんぼ園・チェリーガーデン・ふじい・石田農園・果実庭・原田農園など。逆に佐藤錦と紅秀峰の2品種だけという園(山田りんご園・小笠原農園・松井農園・小野フルーツ園)もあります。
食べ比べが目的なら品種数を、特定の品種が目当てなら扱っているかどうかを——選ぶ軸が変わります。
車いす15園・ペット16園
| 条件 | 22園のうち |
|---|---|
| もぎ取り | 21園(山田りんご園のみ直売) |
| 直売 | 22園すべて |
| ペット同伴 | 16園 |
| 車いす対応 | 15園 |
| 地方発送 | 14園 |
| 事前予約の印 | 6園 |
もぎ取り率は22園中21園(95%)と、沼田のどの果物よりも高い数字です(りんご33/43、ぶどう17/23、ブルーベリー11/13、もも・プルーン6/11)。さくらんぼは摘み取り体験そのものが主目的の果物だとわかります。
事前予約の印があるのは6園だけ(戸丸フルーツ・高橋園・阿部園・果実庭・原田農園・いけのうえフルーツ)。裏返せば15園は予約の印なしですが、さくらんぼは収穫期が3週間ほどと短いため、電話での確認をおすすめします。
駐車場と、大人数で行く場合
| 園名 | 駐車台数 | 品種数 |
|---|---|---|
| 原田農園 | 200台 | 5品種 |
| 果実庭/松井農園 | 各40台 | 5品種/2品種 |
| こまち園 | 30台 | 4品種 |
| 小野フルーツ園 | 25台 | 2品種 |
| 香里園/humming bird/いけのうえフルーツ | 各20台 | 6品種/4品種/4品種 |
ここでも原田農園の200台が突出しています。同園は沼田のさくらんぼ・ブルーベリー・もも・ぶどう・りんご・いちごの6品目すべての一覧に名前がある園です。
一方でまついひでき園は5台、峰川さくらんぼ園は6台、さくらんぼ山田園は7台と小さい園も多く、週末は早めの到着が安心です。
よくある質問
- Q沼田のさくらんぼ狩りはいくらですか?
- A
沼田市観光協会の公表値は小学生以上1,800円〜、小人(未就学児)1,000円〜で、「各園により入園料は異なります」と注記されています。同じ沼田のりんご狩りは大人500円・子供400円の全園共通なので、さくらんぼはその3.6倍にあたります(2026年8月4日時点)。
- Q雨の日でもさくらんぼ狩りはできますか?
- A
できます。沼田市観光協会が「雨天でもさくらんぼ狩りをお楽しみいただけます」と明記しています。さくらんぼは実が雨で裂けやすいため雨よけのハウスやテントで栽培されるのが一般的で、そのぶん来園者も濡れずに済みます。旬の6月は梅雨と重なるので、これは大きな利点です。
- Q佐藤錦と紅秀峰はどちらが甘いですか?
- A
沼田市観光協会の説明では、佐藤錦が糖度16〜18%、紅秀峰が糖度20%位です。数字の上では紅秀峰が上回ります。紅秀峰は佐藤錦と天香錦を交配した品種で、肉質が硬く日持ちがよいのが特徴。ただし食べ頃が6月下旬からなので、6月上旬に行くとまだ木になっていません。
- Q品種を食べ比べできる園はありますか?
- A
一覧の6品種(紅さやか・香夏錦・正光錦・高砂・佐藤錦・紅秀峰)すべてに印があるのは香里園の1園だけです。5品種の園は高橋園・まついひでき園・鶴亀さくらんぼ園・チェリーガーデン・ふじい・石田農園・果実庭・原田農園など。逆に佐藤錦と紅秀峰の2品種だけという園もあります。
- Qペットや車いすで行けますか?
- A
沼田市観光協会の一覧では、ペット同伴が16園、車いす対応が15園に印があります。22園中21園がもぎ取りに対応しており、この比率は沼田のどの果物よりも高い数字です(りんごは43園中33園、ぶどうは23園中17園)。
まとめ
- 6月上旬 → 香夏錦・正光錦。まだ紅秀峰は無理
- 6月中旬 → 佐藤錦・高砂・紅さやか。種類がいちばん多い
- 6月下旬 → 紅秀峰(糖度20%)
- 食べ比べ → 香里園(6品種そろう唯一の園)
- 大人数 → 原田農園(200台)
- 雨予報でも → 中止になりません
さくらんぼ狩りは1年でいちばん短い果物狩りです。沼田でも6月上旬から下旬までのおよそ3週間。行く週で品種が入れ替わるので、狙う品種を先に決めてから日を選んでください。
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