福岡のみかん狩りは、いちごより先に、秋のうちに始まります。今年の開く日を園が出しているのは、宗像市の安武みかん園と太陽園、それにみやま市の梶山農園の3つ。早いところは10月1日に始まります。
ただし県全体で見ると、みかんを摘める場所は多くありません。公的な一覧と園の公式サイトでたどれたのは10園で、同じ福岡のいちご狩り41園とくらべると4分の1以下です。しかも朝倉市・うきは市・八女郡広川町という福岡のフルーツ狩りの中心地に、みかん狩りの園は1つもありません。
この記事では、その10園を市町村・期間・入園料・時間の順に並べます。今年の日程が分かる3園を先に置いたので、10月の予定から決められます。大人1名の入園料は300円から1,000円までで、入園料をとらない園もあります。12月に入ってから行くと摘める園が限られることも、あわせて確かめられますよ。
今年の日程を出しているのは3園。早い園は10月1日から
みかん狩りはいちごと違って年をまたがないので、園が「2026年」と書いていれば、それは今年の秋のことです。まずは開く日をすでに出している3園から見ていきましょう。
| 園名 | 2026年の日程 | 大人1名の入園料 |
|---|---|---|
| 太陽園(宗像市) | 10月1日から開始予定 | 無料 |
| 安武みかん園(宗像市) | 10月10日(土)から開始予定 | 700円(中学生以上) |
| 梶山農園(みやま市) | 11月20日(金)〜12月10日(木) | 公表を確認できず |
いちばん早く開くのは宗像市の太陽園(宗像市)で、10月1日から摘めます。同じ宗像市の安武みかん園は直売が10月1日、みかん狩りが10月10日からと分かれているので、摘みに行くなら10日以降に合わせてください。一方みやま市の梶山農園は11月20日からなので、同じ福岡でもひと月半ほど開く時期がずれます。
みかんの日程は生育しだいで動きます。出かける前に太陽園(宗像市)のみかん狩りのページ、安武みかん園(宗像市)の公式サイト、みやま市公式観光サイトの梶山農園のページを開いておくと、直前の告知まで確かめられます。
福岡でみかん狩りができる10園
ここからは10園を、北九州・福岡・筑後の順に並べます。期間と入園料、みかん狩りの時間を1つの表にまとめたので、行ける日と予算の両方から絞り込めます。
| 園名 | 市町村 | 公表されている期間 | 大人1名の入園料 | みかん狩りの時間 |
|---|---|---|---|---|
| 若松みかん天正園 | 北九州市若松区 | 11月初旬〜12月末 | 700円(中学生以上) | 10:00〜16:00(90分) |
| 山田果樹園 | 遠賀郡岡垣町 | 10月下旬〜12月末 | 300円(中学生以上) | 10:00〜17:00 |
| 梅野みかん園 | 遠賀郡岡垣町 | 10月〜12月ごろ | 公表を確認できず | 公表を確認できず |
| ぶぜんフルーツランド | 豊前市 | 10月〜11月 | 330円(3才以上・税込) | 9:00〜17:00(入場は16:00まで) |
| 太陽園(宗像市) | 宗像市 | 10月上旬〜11月下旬 | 無料 | 9:00〜16:00(受付は15:30まで) |
| 安武みかん園(宗像市) | 宗像市 | 10月初旬〜11月下旬 | 700円(中学生以上) | 9:00〜17:00 |
| かまた農園 | 糸島半島(市は公表を確認できず) | 11月30日まで(2025年の掲出) | 400円(2025年の掲出) | 10:00〜16:00 |
| 吉祥園 | 久留米市 | 10月中旬〜11月下旬 | 公表を確認できず | 9:00〜17:00 |
| 梶山農園(みやま市) | みやま市 | 11月20日〜12月10日 | 公表を確認できず | 10:00〜16:30(受付は15:00まで) |
| 大道谷農園(大道谷の里) | 八女市 | 9月下旬〜12月上旬 | 1,000円(中学生以上) | 10時〜15時 |
この10園のうち、年が書かれた日程が出ているのは前の節の3園だけです。残りは月日だけの案内なので、表の期間は「毎年このあたりに開く」という目安として読むほうが安全になります。
なかでも先に知っておきたいのが、北九州市若松区の若松みかん天正園です。この園は2025年の秋、8月の豪雨の影響でみかん狩りを休み、自宅でのみかん販売だけにしていました。園のサイトの更新は2025年12月30日で止まっていて、2026年に再開するかどうかは書かれていません。広域の一覧にはみかん狩りができる園として載ったままなので、若松まで足を運ぶ前に電話で確かめておくと空振りしません。
糸島半島のかまた農園も、ページに出ている閉園予定日と休園日が2025年の秋のものです。八女市の大道谷農園にいたっては、期間と料金が載っているのは2020年の投稿。どちらも今年の告知に入れ替わっていないので、表の値はそのまま当てにせず、電話で今年の受け入れを聞いてから向かってください。
遠賀郡岡垣町の山田果樹園には、もうひとつ気をつけたい点があります。この園はみかん園とぶどう園で場所が違い、みかん園は公園通り、ぶどうの漢方巨峰は高倉にあります。園名だけで地図を引くとぶどうの園地に着くことがあるので、みかん園の住所を確かめてから出かけましょう。
狩れるのは早生の温州みかんまで。12月からの晩柑は販売だけ
行く月を決めるときは、その月にその園で何が狩れるのかを先に見ておくと外しません。福岡では、摘めるのが温州みかんで終わる園があるからです。いちばんはっきり書き分けているのが宗像市の安武みかん園(宗像市)で、年間のスケジュールが次のようになっています。
| 時期 | 並ぶみかん | みかん狩り |
|---|---|---|
| 10月 | 温州みかん(極早生) | できる |
| 11月 | 温州みかん(早生) | できる |
| 12月中旬頃から | 晩柑(ポンカン・早生デコポンなど) | 販売のみ |
| 翌年2月中旬頃から | 晩柑(せとか・八朔など) | 販売のみ |
つまり12月に入ってからこの園へ行っても、ポンカンやデコポンを自分で摘むことはできません。並んでいるのは買って帰るためのみかんです。年が明けてせとかや八朔が出てくる頃も同じ扱いになります。
豊前市のぶぜんフルーツランドも、同じように分けています。みかん狩りで摘めるのは早生の温州みかんで、青島は直送販売だけの扱い。薄皮で酸味と糖のバランスがよい早生は、みかん狩りと直送販売のどちらでも楽しめると案内されています。品種ごとの扱いはぶぜんフルーツランドの観光農園のページに出ています。
久留米市の吉祥園とみやま市の梶山農園(みやま市)も、狩れると書かれているのは温州みかんと早生みかんです。反対に宗像市の太陽園(宗像市)は、温州みかんやデコポン、はっさく、甘夏など約15種類を栽培していると書いていますが、その一文は「販売しています」で終わっていて、摘めるかどうかまでは分かりません。栽培している品種の数と、その日に狩れる品種は別ものだと思っておくと、現地で落胆せずにすみます。
そのため12月以降に行くなら、その園でその月にみかん狩りができるかを先に確かめてから出かけるのが確実です。県が変われば摘める時期も品種も変わるので、同じ温州みかんの産地である静岡のみかん狩りの記事と見くらべると、福岡が10月から11月に寄っていることが分かります。さらに愛媛のみかん狩りの記事と並べると、この違いはもっとはっきりします。愛媛には、12月のはれひめ、1月のデコポン、2月の甘夏を狩らせている園があり、温州が終わってからも摘める柑橘が残っているからです。熊本のみかん狩りの記事はもう1つ別の形で、温州が12月20日で終わったあと1月がまるごと空き、2月から不知火(デコポン)に切り替わります。
食べ放題の園と、摘んだ分を買って帰る園
みかん狩りは、いちごよりも支払いの形が園ごとに分かれます。園内で好きなだけ食べられる形と、摘んだ分を量って買う形の2通りです。
| 園名 | 園内での食べ方と持ち帰り |
|---|---|
| 若松みかん天正園 | 摘んだ分を買って持ち帰る形 |
| 山田果樹園 | 刈り取った分を量り売り |
| 梅野みかん園 | 公表を確認できず |
| ぶぜんフルーツランド | 入園料と、1.5キロ入りの持ち帰り袋 |
| 太陽園(宗像市) | 袋に入る分を持ち帰り |
| 安武みかん園(宗像市) | 園内は食べ放題。持ち帰りは量り売り |
| かまた農園 | 試食はできるが、食べ放題ではない |
| 吉祥園 | 公表を確認できず |
| 梶山農園(みやま市) | 公表を確認できず |
| 大道谷農園(大道谷の里) | ミカン食べ放題 |
園内で好きなだけ食べられると書いているのは、宗像市の安武みかん園(宗像市)と八女市の大道谷農園の2つです。反対に、持ち帰りを前提にした園のほうが多く、袋や量り売りで支払う形になります。お腹いっぱい食べて帰りたいなら前の2園、家に持ち帰って長く食べたいなら量り売りの園、という選び方ができます。
量り売りの園は、摘む量で総額が変わります。摘みすぎると思ったより高くなるので、何キロ持ち帰るかを決めてから木に向かうと、会計で驚きません。
みかん狩りができるのは県内の8か所。いちごとは地図が入れ替わる
福岡のどこへ行けば摘めるのかを、エリアごとに見ておきましょう。園が10しかないので、住んでいる場所から範囲を切ると候補はすぐ絞れます。
| エリア | 確認できた園の数 |
|---|---|
| 北九州エリア(北九州市若松区・遠賀郡岡垣町・豊前市) | 4 |
| 福岡エリア(宗像市・糸島半島) | 3 |
| 筑後エリア(久留米市・みやま市・八女市) | 3 |
| 筑豊エリア | 0 |
| 合計 | 10 |
この並びは、いちご狩りの地図とはまるで違います。福岡のいちご狩りでいちばん園が多いのは久留米市で、糸島市とうきは市が続きます。ところがみかんでは、朝倉市・うきは市・八女郡広川町の公的な一覧に園が1つも出てきません。うきは市の観光サイトで「みかん」を探すと並ぶのは飲食店で、朝倉市のフルーツ狩りのページはいちご・ブルーベリー・いちじく・梨・ぶどう・りんご・柿の7つで見出しが立っています。フルーツ狩りの名所だからみかんも摘める、とはならないわけです。
そのかわり、宗像市のように2園が近くに並ぶ地域もあります。宗像市の太陽園(宗像市)と安武みかん園は、どちらも用山という同じ地区にあり、開く時期も10月から11月下旬で重なります。1軒目が混んでいても、その日のうちにもう1軒へ回れるのは宗像市だけの強みです。
10園のうち、いちご狩りもできるのは豊前市のぶぜんフルーツランドだけでした。1月から4月はいちご、10月から11月はみかんと、同じ園で季節を分けています。いちごの条件までまとめて見たいなら、福岡のいちご狩り41園の記事から同じ園の冬の条件を確かめられます。
なお、公的な一覧に出てこない園もあります。糸島市観光協会の一覧でみかん狩りを探すと0件ですが、この協会は掲載の許可をもらった農園だけを紹介すると自分で断っていて、現に糸島半島のかまた農園は入っていません。筑豊エリアについても、今回たどった公的な一覧に園が出てこなかっただけで、園が無いと確かめたわけではありません。この地域で探すなら、園の名前が分かっている状態から当たるほうが早く見つかります。
山川みかんと立花みかんの産地に、観光みかん園は1園ずつ
みやま市の山川みかんと、八女市立花町の立花みかんは、福岡を代表するブランドみかんです。ところが公的な出典でみかん狩りができると確かめられたのは、みやま市が梶山農園(みやま市)、立花町が大道谷農園の1園ずつでした。ブランドの産地であることと、観光で摘みに行けることは別だと考えておくと、行き先選びで迷いません。
その山川みかんは、木の下に透湿性のシートを敷くマルチ栽培で作られていて、マル特とマイルドのランクではこの栽培が義務づけられています。出荷は9月から始まる極早生に始まり、11月から早生、1月からは晩生へと移ります。福岡のみかん狩りが10月から12月に並ぶのも、この流れと重なります。
山川みかんには「北原早生」というブランド品種もあります。みやま市観光協会は2025年11月2日に、この北原早生の収穫体験を1日だけ開いていました。2026年の開催は告知されていないので、北原早生を狩れる園として予定には入れられません。梶山農園(みやま市)が収穫すると書いているのは「早生みかん」で、北原早生とは書かれていない点にもご注意ください。
同じ園でも、見る場所によって期間や番地が変わる
同じ園について、見るページごとに書いてあることが分かれる例がいくつもありました。どちらが本当かは園に聞かないと決められないので、ここでは両方の記載を残しています。行く園が決まったら、この項目だけは予約の電話で先に確かめておくと、当日に迷いません。
| 園名 | 分かれている項目 | 一方の記載 | もう一方の記載 |
|---|---|---|---|
| 若松みかん天正園 | みかん狩りの終わり | 12月末(園の公式サイト) | 12月上旬(広域の一覧) |
| 若松みかん天正園 | 住所の番地 | 有毛42(園の公式サイト) | 有毛40(広域の一覧) |
| 山田果樹園 | みかん狩りの期間 | 10月下旬〜12月末(県の観光サイト) | 10月〜12月ごろ(広域の一覧) |
| ぶぜんフルーツランド | 住所の番地 | 四郎丸2024-1(園の公式サイト) | 四郎丸2024-31(広域の一覧) |
| 太陽園(宗像市) | みかん狩りの期間 | 10月上旬〜11月下旬(下層の2ページ) | 10月〜12月(トップページ) |
| 梶山農園(みやま市) | みかん狩りの期間 | 11月20日〜12月10日(データ欄) | 11月中旬〜12月中旬(本文) |
| 吉祥園 | みかんの時期 | 10月中旬〜11月下旬(園のページ) | 10月中旬〜11月中旬(サイトの暦) |
番地が分かれているのは、若松みかん天正園とぶぜんフルーツランドの2園です。地図アプリに番地だけを入れると別の場所に着くおそれがあるので、園の名前で検索してから向かうほうが安全です。
期間の食い違いは、終わりの時期に集まっています。若松みかん天正園は12月末と12月上旬でひと月、太陽園(宗像市)は11月下旬と12月末でやはりひと月分の開きがあります。12月に入ってから行く予定なら、短いほうの期間で考えておくと外しません。
入園料や場所が公表されていない園
入園料や所在地そのものを公表していない園もあります。分かっているところまでを並べたので、出かける前に電話で確かめておくと当日に困りません。
| 園名 | 確認できなかったもの | 分かっているところ |
|---|---|---|
| 梅野みかん園 | 入園料・みかん狩りの時間 | 遠賀郡岡垣町旭台・10月〜12月ごろ |
| 吉祥園 | 入園料 | 久留米市田主丸町・温州・9時〜17時 |
| 梶山農園(みやま市) | 入園料 | 11月20日〜12月10日・早生みかん |
| かまた農園 | 所在する市 | 糸島半島・入園料と時間は公表 |
| 太陽園(宗像市) | 番地・持ち帰り袋の代金 | 入園料と駐車料は無料 |
| 若松みかん天正園 | 2026年に開くかどうか | 入園料と時間は掲出されたまま |
この6園は、行く前に電話で入園料と当日の受付時間を確かめておくと、現地で慌てずにすみます。とくに太陽園(宗像市)は、持ち帰る袋の代金が時期で変わるうえ、その額がページに出ていません。聞いてから向かうと、見込みとずれずにすみます。
よくある質問
表に入りきらなかった2つに答えます。
- Qみかん狩りに予約は必要ですか?
- A
園によって分かれます。八女市の大道谷農園は要予約です。宗像市の安武みかん園(宗像市)は少人数や個人なら予約なしで入れて、8名を目安とする団体だけ電話での予約が要ります。糸島半島のかまた農園は開園中ならいつでも入れて、予約を受けるのは幼稚園や保育園などの団体のみ。北九州市若松区の若松みかん天正園は10名以上の団体が予約制で、遠賀郡岡垣町の2園は事前の問い合わせをお願いしています。ネットから予約できる窓口があるのは10園のうち1園だけなので、基本は電話で申し込むものと考えておくと確実ですよ。
- Q久留米市の「田主丸観光みかん狩り」は今年も開かれますか?
- A
久留米の観光サイトで「みかん狩り」を検索すると、田主丸観光みかん狩りという項目と2026年10月25日から11月下旬までという日程が今も出てきます。ところが、その先の詳細ページは開けません。現在のイベント一覧34件にもみかん狩りは入っておらず、載っているのは田主丸観光柿狩りのほうです。開かれるものとして予定を立てないほうが安全でしょう。いっぽう田主丸町の吉祥園は、久留米の観光サイトにスポットとして載ったままで、10月中旬から11月下旬に温州みかんを摘めます。この園では柿狩りもできるので、秋の予定をまとめて組みたいなら柿狩りの記事もあわせてどうぞ。
福岡のみかん狩りは、10月と11月で決まる
福岡でみかんを摘むなら、本番は10月と11月です。今年の日程を出している3園のうち2つは宗像市にあり、10月1日と10月10日から始まります。11月に動きたいなら、11月20日からのみやま市の梶山農園(みやま市)という順に候補が決まります。
12月に入ると、摘める園はぐっと限られます。晩柑が並び始めても、それは買って帰るためのみかんという園があるからです。しかも終わりの時期は出典によってひと月ずれるので、12月に行くなら短いほうの期間で考えておくと外しません。
行き先を絞る順番としては、まず住んでいる場所からエリアを切り、次に食べ放題か量り売りかで選ぶのが早道です。園内で好きなだけ食べたいなら宗像市の安武みかん園(宗像市)と八女市の大道谷農園、持ち帰りを中心に考えるならそのほかの園、という分かれ方になります。
入園料や場所を公表していない園、今年の告知が出ていない園もあるので、行き先が決まったら電話で確かめてから出かけてください。全国のみかんの時期とあわせて見たいなら、みかん狩りの時期の記事に月ごとの目安をまとめてあります。
