ぶどう狩りの料金を調べると、園の公式サイトに書いてあるのは「その園の値段」だけです。他と比べて高いのか安いのかが分からないまま予約するのは、少し落ち着かないものです。
この記事では山梨県の観光ぶどう園14園の料金を、公表されている額のまま並べました。数字を見比べると、ぶどう狩りの値段が何で決まっているのかがはっきりします。品種別の額を公表していない園は「要問い合わせ」と表記しています。
- 14園の大人料金を品種グレード別に一覧で(非公表の園は要問い合わせ)
- 値段を決めているのは「時間」ではなく「品種」だという理由
- 料金の4タイプ(時間制・時間無制限・量り売り・お土産つき)の損得
- いちばん安く行く方法と、その代わりに諦めること
結論|値段を決めているのは「時間」ではなく「品種」
14園を並べて最初に分かるのは、40分でも60分でも時間無制限でも、値段はたいして変わらないということです。40分で3,400円の園があるいっぽうで、時間無制限で2,500円の園があります。
値段を動かしているのは、その日に狩れる品種です。同じ園の中でも、選ぶコースで1,000円以上変わります。ただし御坂農園グレープハウスのように、シャインマスカット以外は品種を問わず一律という園もあるため、品種ごとに料金が分かれているかどうかを先に見ておくと、比べるときに迷いません。
| 園 | デラウェア等 | 巨峰・大粒黒 | シャインマスカット |
|---|---|---|---|
| 浅間園(40分) | 1,600円 | 2,000円 | 2,800円 |
| 古柏園(60分) | 1,000円 | 1,700〜2,300円 | 2,300円 |
| 一古園(45分) | 1,200円 | 1,500円 | 2,500円 |
品種別に料金を分けている園では、デラウェア → 巨峰 → シャインマスカットの順に高くなります。この3園なら一般品種とシャインマスカットの差は1,200〜1,300円で、シャインマスカットはおよそ2倍。差がもっと開く園もあり、グレープガーデン安全農園はデラウエア1,800円に対してシャインマスカットが平日3,200円・土日3,400円なので、1,400〜1,600円の開きになります。予算はシャインマスカットを基準に組んでおくと、当日に品種を変えても足りなくなりません。

山梨14園の実額一覧【品種グレード別】
一般品種(デラウェア等)|1,000〜1,800円
| 園 | 所在地 | 大人料金 | 時間 |
|---|---|---|---|
| 観光葡萄園 古柏園 | 甲州市勝沼町上岩崎 | 1,000円 | 60分 |
| フルーツセンター見晴し園 | 笛吹市一宮町土塚 | 1,100円 | 40分 |
| 一古園 | 甲州市勝沼町等々力 | 1,200円 | 45分 |
| 浅間園 | 笛吹市一宮町東新居 | 1,600円 | 40分 |
| 御坂農園グレープハウス | 笛吹市御坂町夏目原 | 1,800円 | 時間無制限 |
| グレープガーデン安全農園 | 甲州市勝沼町下岩崎 | 1,800円 | 40分(収穫体験なし) |
| 辻豊玉園 | 甲州市勝沼町上岩崎 | 要問い合わせ | 45分 |
最安は古柏園の60分1,000円です。いちばん長い時間無制限の御坂農園が1,800円で、40分の見晴し園は1,100円。時間と料金が連動していないことが、この並びだけでもよく分かります。
巨峰・大粒の黒ぶどう|1,500〜2,600円
| 園 | 大人料金 | 時間 |
|---|---|---|
| 一古園 | 1,500円 | 45分 |
| フルーツセンター見晴し園(8月上旬〜9月中旬) | 1,600円 | 40分 |
| 観光葡萄園 古柏園(8月中旬の種なし巨峰) | 1,700円 | 60分 |
| 御坂農園グレープハウス | 1,800円 | 時間無制限 |
| 浅間園 | 2,000円 | 40分 |
| 観光葡萄園 古柏園(9月〜10月上旬) | 2,300円 | 60分 |
| グレープガーデン安全農園(巨峰&ピオーネ) | 平日2,400円/土日2,600円 | 40分(収穫体験なし) |
| ぶどう狩りの東昇園 | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
| 辻豊玉園 | 要問い合わせ | 45分 |
| 金原園 | 要問い合わせ | 1時間 |
巨峰の最安は一古園の45分1,500円です。ただし一古園の料金表は、パソコンで見ると1,500円、スマートフォンで見ると1,400円と表示が分かれているので、受付で当日の額を確かめてから入ると安心できます。次に安いのは見晴し園の40分1,600円で、巨峰やピオーネ、藤みのりの畑が8月上旬から9月中旬まで開きます。
シャインマスカット|2,300〜3,400円
| 園 | 大人料金 | 時間 |
|---|---|---|
| 観光葡萄園 古柏園 | 2,300円 | 60分 |
| 御坂農園グレープハウス | 2,500円 | 時間無制限 |
| フルーツセンター見晴し園 | 2,500円 | 40分 |
| 一古園 | 2,500円 | 45分 |
| 浅間園 | 2,800円 | 40分 |
| グレープガーデン安全農園 | 平日3,200円/土日3,400円 | 40分(収穫体験なし) |
| 東邦観光園 | 要問い合わせ | 40分 |
| 辻豊玉園 | 要問い合わせ | 45分 |
額が分かっている6園では、シャインマスカットは最安の2,300円から最高の3,400円まで1,100円ひらきます。同じ40分でも見晴し園2,500円、浅間園2,800円、安全農園の土日3,400円と差が出るので、時間ではなく額そのもので選ぶのが分かりやすい品種です。
グレープガーデン安全農園の食べ放題は、デラウエア・黒ぶどう・シャインマスカットの3コースとも休憩所で冷えたぶどうを味わう形で、畑での収穫は付きません。自分でもぎ取りたいときは、同じ園の「もぎ取り」を選べます。こちらは入園料0円・時間無制限で、採った分の重さに応じて精算するしくみ。どちらを申し込むかで当日できることが変わるので、コース名まで読んでから決めましょう。
料金の4タイプ|人数で払うか、重さで払うか
ここまでは食べ放題の話でした。山梨のぶどう狩りには、実はもう少し種類があります。
1. 時間制の食べ放題(40〜60分)|いちばん一般的
14園のうち大半がこの形です。額が公表されている園では1,000〜3,400円。大人も子どももよく食べる家族向きで、料金が事前に確定するので予算が読めます。
2. 時間無制限の食べ放題|ゆっくり過ごしたい人向き
御坂農園グレープハウスと勝沼グレパークが実施しています。御坂農園は小学生以上1,800円、シャインマスカット狩りは2,500円で、7月下旬から11月中旬までと期間も長め。勝沼グレパークは雨でも入れるドーム式の畑が2つあり、飲食物の持ち込みも自由なうえ、朝7時から日没まで開いています。時間制の園と値段はほぼ同じなので、急かされたくない人は迷わず時間無制限の2園を選べます。
3. 量り売り|少食の人と小さい子ども連れに有利
赤坂園は入園料と試食が無料で、収穫した分だけ支払う量り売りです。1kgあたりの単価は甲州800円、デラウェア・マスカットベリーA1,300円、巨峰・ピオーネ・藤稔など2,100円、シャインマスカット2,500円(いずれも時価により変動あり)。品種が上がるほど単価も上がるのは、食べ放題と同じ構造です。
量り売りを選べるのは赤坂園だけではありません。グレープガーデン安全農園の「もぎ取り」は入園料0円・時間無制限で、採った分の重さに応じて精算します。勝沼グレパークは一品種につき一房から量り売りができ、辻豊玉園も収穫したぶどうを売店で量って支払う形。食べ放題と量り売りの両方がある園なら、受付で当日の食べたい量に合わせて選べます。
食べ放題は人数分の定額なので、子どもが少ししか食べないと割高になります。4人家族で1人2,000円なら8,000円ですが、量り売りなら実際に採った分だけ。赤坂園のシャインマスカット2,500円/kgで換算すると、8,000円は3kgを超える量にあたります。少食の人や小さい子ども連れなら、量り売りのほうが安く収まることも多いはずです。
4. お土産つきのコース|食べるより持ち帰りたい人向き
古屋甲玉園は笛吹市の指定観光園で、デラウェアから甲州まで17品種を育てているため、行く日によって狩れるぶどうが変わります。くだもの王国は8月中旬から10月中旬頃までの開催で、開園は朝8時から12時まで。シャインマスカットや富士の輝き、クイーンニーナといった大粒の品種がそろい、食べ放題にお土産のぶどうが付くコースを用意しています。
畑で食べる量より、持って帰る量に価値を置くタイプです。お土産用のぶどうを単体で買うと、見晴し園ではぶどうが1,000〜3,300円、シャインマスカットが2,000〜5,000円(いずれも税込)。持ち帰る分をこの水準で見積もっておくと、お土産つきコースが割高かどうかを自分で判断できます。
この4つのタイプがどう組み合わさるかは、産地によっても変わります。大阪のぶどう園には、時間内の食べ放題のほかに、入園料を別に払う園も、採った分だけ払う園もあるので、園を決めた時点で当日の払い方も決まります。関西で行き先を探すなら、園ごとの決まり方から比べてみてください。

いちばん安く行くには
今回の14園で、額が公表されているなかの最安は古柏園の一般品種60分1,000円です。次が見晴し園の40分1,100円、その次が一古園の45分1,200円。3園とも一般品種のコースなので、ここから先は品種を上げるか、別の下げ方を探すかになります。
1,000〜1,200円のコースで狩れるのはデラウェアやベリーA、甲州といった一般品種で、シャインマスカットや巨峰の畑には入れません。もうひとつ効いてくるのが、安いコースが開いている時期は園ごとにまるで違うという点です。見晴し園の一般ぶどう狩り1,100円は9月上旬から11月下旬まで、一古園のAコース1,200円は7月中旬から11月上旬まで。いっぽう古柏園の1,000円の区分は「8月上旬:デラウエアー、10月下旬:ベリーA等」となっていて、9月はここに含まれません。なお古柏園は同じページの食べごろ欄でマスカットベリーAを9月中旬〜9月下旬としており、区分名の「10月下旬」と記載が分かれます。9月に古柏園の一般品種で入れるかどうかは、電話で確かめておくと確実です。安く行きたいなら、行く時期をずらすより、その時期に安いコースが開いている園を選ぶほうが早く決まります。
逆に、団体料金を使えるならもう一段下がります。浅間園は15名以上の団体で大人1,500円(個人1,600円)、見晴し園は15名以上で大人1,000円(個人1,100円)。親戚同士で行く、というような場面では確認する価値があります。
ぶどう狩りの値段に関するよくある質問
- Qぶどう狩りの相場はいくらですか?
- A
山梨の14園のうち額を公表している園では、大人1人あたり1,000〜3,400円です。品種で大きく変わり、デラウェアなどの一般品種が1,000〜1,800円、巨峰などの大粒の黒ぶどうが1,500〜2,600円、シャインマスカットが2,300〜3,400円。別に、赤坂園やグレープガーデン安全農園の量り売り(赤坂園は入園と試食が無料)や、くだもの王国のお土産つきコースもあります。
- Q時間が長いコースのほうが高いですか?
- A
連動していません。最安の古柏園は60分で1,000円、いっぽう浅間園は40分で2,800円(シャインマスカット)です。御坂農園グレープハウスは時間無制限で1,800円。料金を決めているのは時間ではなく、その日に狩れる品種のグレードです。
- Q子ども料金はどれくらいですか?
- A
大人より100〜500円ほど安い設定が一般的です。浅間園はぶどう狩りが大人1,600円・小人(4才〜小学生)1,500円、見晴し園は大人(12歳〜)1,100円・子ども(4〜11歳)1,000円。3歳以下または4歳未満を無料としている園が多く、浅間園は3歳以下無料、見晴し園は4歳未満無料です。
- Q量り売りと食べ放題、どちらが得ですか?
- A
食べる量によります。食べ放題は人数分の定額なので、小さい子どもや少食の人が混ざると割高になります。赤坂園の量り売りは入園料と試食が無料で、収穫した分だけ支払う形です。たくさん食べる大人だけで行くなら食べ放題、子ども連れや少食なら量り売り、という分け方が目安です。
- Q料金が「要問い合わせ」の園はどうやって調べますか?
- A
古柏園・見晴し園・浅間園・御坂農園・一古園・グレープガーデン安全農園は公式サイトに料金表があり、その額をそのまま載せています。赤坂園は1kgあたりの単価表を公表しています。辻豊玉園は大人1,400〜2,600円という幅だけを示していて、東昇園・金原園・東邦観光園・古屋甲玉園・勝沼グレパークは公式サイトに品種別の額がありません。行く日と人数が決まったら園に電話すると、その日に狩れる品種と金額を確かめられます。品種で1,000円以上変わるので、行く日を伝えて聞いてみてください。
まとめ|予算は「品種」から逆算する
ぶどう狩りの予算は、時間ではなく品種から決まります。目安はこうです。
- とにかく安く → 一般品種で1,000〜1,200円(古柏園・見晴し園・一古園)。開いている時期は園ごとに違う
- 巨峰を食べたい → 1,500〜2,600円(一古園・見晴し園・古柏園・御坂農園・浅間園・安全農園)
- シャインマスカットを食べたい → 2,300〜3,400円(古柏園・御坂農園・見晴し園・一古園・浅間園・安全農園)
- 子ども連れで食べる量が読めない → 量り売り(赤坂園は入園と試食が無料。ほかに安全農園・勝沼グレパーク・辻豊玉園)
- お土産まで欲しい → くだもの王国(食べ放題にお土産のぶどうが付く)
料金は年ごとに更新され、コースの中身もシーズン中に入れ替わります。予約の前に、その園の最新の料金表をもう一度ご確認ください。










